小学生のお子さんがいらっしゃる社会人の方、小学校の先生や塾講師など、小学生と接する機会の多い方にオススメのシリーズ本をご紹介します。どの本も子供たちに人気があります。
「おしりたんてい」シリーズ
小学校低学年向けには、大人気のトロル作・絵「おしりたんてい」シリーズがオススメです。作者のトロルは、作担当の田中陽子さんと絵担当の深澤将秀さんによるコンビ作家名です。この本の面白さはユニークなキャラクター設定や楽しいストーリー展開だけではありません。本の中には「おしりの形を探すかくれ問題」など、楽しい仕掛けがあります。
最初は「おしりたんてい」の顔に違和感を感じる社会人の方も、本を読み進めるうちにこの本の魅力に引き込まれていくことでしょう。
「おしりたんてい」には絵本もありますが、小学生には読み応えのある「おしりたんていファイル」の読み物の方がオススメです。特に『おしりたんてい ふめつのせっとうだん』（ポプラ社）や『おしりたんてい いせきからのSOS』（ポプラ社）が人気があります。
「学年別ドラえもん名作選」
あまり本を読むのが得意ではない小学生には、「学年別ドラえもん名作選」（小学館）がオススメです。長い間子供たちに人気のドラえもんは、現在の社会人の方なら誰でもどこかで読んだことがあるのではないでしょうか。
この「学年別ドラえもん名作選」シリーズは、一年生から六年生まで対象の学年で習う漢字が使用されています。また、巻末に各話の詳しい解説や学校で習う科目の中で主に該当するものの対応表がつけられているのが魅力です。学習教材ではなく娯楽を目的とした読み物ですが、低学年のうちは習った字を楽しく読む練習のつもりで読ませ、三年生以降は勉強の合間の息抜きや、電車で移動する時などの時間つぶしで気軽に読める読み物として手元に置いておくと便利です。
ドラえもんの漫画を全巻揃えるのは大変ですが、この「学年別ドラえもん名作選」シリーズならば全巻揃えなくても学年に合わせた最適な話が集約されているので安心です。
「ざんねんないきもの」シリーズ
小さい頃から図鑑を見るのが好きだったり、動物園や水族館に行くのが大好きだったお子さんには、大人気の「ざんねんないきもの」シリーズがオススメです。この本の魅力は、普通の図鑑では得られないような意外で面白い情報を知ることができて、説明文が長すぎず、わかりやすく絵も描かれていることです。説明文の下には「いきもの」のプロフィールとして「名前」「生息地」「大きさ」「とくちょう」なども書かれています。
高学年なら自分で読んでも理解できそうですが、低学年の場合は大人に読んでもらったり、大人から細かい補足説明をしてもらった方が理解が早く深まると思います。
このシリーズは現在、『ざんねんないきもの事典』『続ざんねんないきもの事典』『続々ざんねんないきもの事典』の3冊が発売されています。
ワクワクしたり、知らないことを教えてもらえたり、書物は小学生たちの心を育む手助けをしてくれます。様々な種類の本を読むことで、視野や世界が広がり、子供たちが夢や希望をもって多くのことにチャレンジしていくきっかけにもなります。
