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【白洲正子 おすすめ本】幅広い教養をもった女性。吉田茂の側近、白洲次郎の妻のおすすめ書籍。

 吉田茂の側近として活躍した白洲次郎の妻、白洲正子さん。上質な暮らしをしてきたため、どんなことからも本質を見抜くするどい視線をもち、文学や陶芸、能など幅広い教養をもった女性です。女性の地位が低かった時代に自らの信念を抱き、自立した生活を続けた白洲正子さん。

夢を実現させるためにひとつのことをとことん掘り下げる姿勢は、理想の女性として改めて注目を浴びています。執筆したエッセイには、まっすぐに生きる姿から現代女性にエールを送ってくれるような名言がたくさん散りばめられています。働く女性の方、日本文化についての知識を深めたいという方にもおすすめです。

 

かくれ里

かくれ里

 白洲 正子(著) (講談社)
 現在のかくれ里は山奥にあるのではなく、街道から少しはずれたところに存在する。吉野、葛城、伊賀、越前、滋賀、美濃を旅し、自然が語りかけてくる声に耳を傾けると、その土地の歴史が聞こえてくる。その土地由来の伝承を神話や万葉集、芭蕉など独自の視点で切り説いていきます。美しい古代日本に旅することができる情緒あふれる一冊です。

 

能の物語

能の物語 (講談社文芸文庫)

 白洲 正子(著) (講談社)
 能の物語を分かりやすい現代語で書き改めた短編集。平家物語、源氏物語、伊勢物語をベースにした「熊野」「葵上」「井筒」「敦盛」「隅田川」など21編が収録されています。幽玄の美が印象的な能の世界をさまようことができる本。自然描写と登場人物の心理描写がふとした瞬間に融合しあい、不思議な静けさに包まれます。能に興味がある方や幻想小説に興味がある方にもおすすめの本。能を見たことがないという方も、古典知識がなくても読めるように構成されているので演目内容を知ることができます。

 

美しくなるにつれて若くなる

美しくなるにつれて若くなる (ハルキ文庫)

 白洲 正子(著) (角川春樹事務所)
 女性の自立、優美さについて書かれたエッセイ集。凛として内からも外からも美しくなれるような美意識の高さがうかがえます。食や美術、感性についてなど明治生まれの女性ならではの芯の強さがピリリと甘えた心にムチをうってくれます。型にはまることなく、自分らしく強く生きるための知恵がたくさんつまった本。幅広い年齢層の女性に手にとっていただきたい一冊です。

 

 幅広い教養をもって柔軟に生きること、ひとつのことにのめりこむほど熱心になる姿は人間を生き生きとした表情にみせてくれます。白洲正子さんの著作に触れて心のアンチエイジングをしてくださいね。

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