つつましくおしとやか。夫の後ろを三歩下がって歩く奥ゆかしい大和なでしこ。女性の社会進出が進んだ現在でも、たおやかで芯は強く、いざとなったときは家庭の支えにもなる頼りがいある良妻賢母が理想のタイプという男性は少なくありません。
竹のように風が吹いてもしなやかで折れない、そんな女性は心のゆとりを感じさせてくれます。今回は良妻賢母になれる本を紹介いたします。ひとつの女性像として参考にしてみてください。
中原淳一エッセイ画集3 結婚 二人のしあわせ (コロナ・ブックス)
中原 淳一(著) （平凡社）
これからお嫁に行く少女たちに向けて書かれた結婚についてのエッセイに中原淳一さんの乙女チックな画が添えられています。育ってきた環境が違う二人が新たな家庭を作るうえで、素敵な生活を支えるのが専業主婦。夫が、子どもが気持ちよく素敵に暮らせるようにお金のかからない生活の彩り方や妻としての心得など、戦後に書かれたエッセイですが時代を超えた普遍的な愛の在り方について語られています。良妻賢母と自立した女性像を両立した素敵な女性像です。
皇后美智子さまの御歌(みうた)
割田 剛雄,小林 隆(著) （パイインターナショナル）
皇后美智子さまがつくられた和歌集。和歌に親しみがない方でも解説やコラムが添えられているので、美智子さまの美しいおことばと、ひとつひとつのことばの重み、慈愛に満ちた御歌に感動させられます。陛下を想うお気持ち、母として子を想う心、皇后としての決意など、控えめでありながらも凛としたお姿は、まさに日本人女性の手本。穏やかな微笑みを絶やさずに強く生きていきたい女性におすすめの一冊です。
サレンダード・ワイフ 賢い女は男を立てる
サレンダード・ワイフ 賢い女は男を立てる (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
ローラ ドイル(著) （三笠書房）
彼氏や夫との仲がうまくいかなくなってきたという方におすすめの一冊。アメリカ人女性が書いた本なので、良妻賢母のイメージが薄れてきた日本人女性の心にもすとんと響く内容です。パートナーをコントロールしないことなど、実体験に沿ったアドバイスがたくさん掲載されています。ついイライラしてしまう、とげとげしい言い方をしてしまうという女性におすすめのお互いが気持ちよく暮らすための現代版良妻賢母像が提案されています。
良妻賢母は、なんでも言いなりになる都合の良いおかざりとしての存在ではありません。教養豊かでありながらも、前に出るタイプではなく、相手を立ててさりげなくフォローしてあげるという優しさも兼ね備えた美しい女性です。ハンサムな女性も素敵ですが、ひとつの心の在り方として学ぶことが多くあります。
