ふわふわとしていて女性らしくあったかい毛糸。素朴であたたかいお母さんのようなぬくもり。子どものころにくるまったお気に入りの毛布のような安心感。毛糸のセーター、てぶくろ、マフラー。寒い冬にはかかせないアイテムです。あたたかなものにくるまれる幸せを一緒にかんじてみませんか?今回は冬にぴったりのふわふわ毛糸の絵本を紹介いたします。心からほっこり温まってくださいね。
ニットさん
たむら しげる(著) (イースト・プレス)
毛糸の編み物が大好きなニットさんは毎日シャカシャカ編み物をしています。セーターや手ぶくろだけではありません。テーブルやお花、おいしそうな食べ物、ネコまでシャカシャカ編んでしまうのです。本物の毛糸を使って作成されたイラストは眺めているだけでも温かくなります。失敗したらほどいて作り直し、新しい毛糸の世界が何度も再生されます。
シラユキさんとあみあみモンスター
アンネマリー・ファン ハーリンゲン(著) (BL出版)
編み物が得意のシラユキさんは命を持って動き出します。羊おばあさんに文句を言われて編み出しオオカミはおばあさんをペロリ!ピンチに対応するためにシラユキさんはあみあみモンスターを編んで・・・。ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、オランダ銀の絵筆賞受賞作品。スリルがあるドキドキするストーリー展開です。
もりのセーター
片山 令子(著) (PHP研究所)
ふたごのクマのルルとララは大の仲良し。二人は森の裸んぼの枯木のためにセーターを編んであげることにします。シカのおじいさんに編み方を教えてもらいながら緑色のセーターを夢中で編む二人。ところが、すっかり冬ごもりの支度をするのを忘れていて・・・。お互いに支えあうことの大切さ、自然の恩恵を感じさせてくれる可愛らしいほのぼのした絵本です。
戦後の物がなかった時代は古いセーターをほどいてデザインを変えたり、小物を作ったりしたそうです。手づくりの温かさが加わると、より一層ぬくもりを感じるのではないでしょうか。お子さまと一緒に編み物をはじめるのも楽しいかもしれませんね。