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【女の友情をテーマ】女友達の良さがわかるお勧め本。同性でしか分かり合えない。

 家族や彼氏と一緒に過ごす時間も大切だけど、やっぱり女同士で過ごす時間は大切。同性でしか分かり合えないもどかしさ、家族の前でも出せない自分をさらけだすことができる特別な存在です。仲の良い友人との時間は、まさに阿吽の呼吸。言いたいことがストレートに通じて、かゆいところもかける。ある意味夫婦を通りこした仲でもあり、人によっては恋人よりも付き合いが長いという女友達もいることでしょう。今回は、女の友情をテーマにした小説や絵本を紹介いたします。女心を知り合いという男性の方もどうぞ。

 

幻の朱い実(上・下)

 

幻の朱い実(上)〈石井桃子コレクションI〉 (岩波現代文庫)

 石井 桃子(著) (岩波書店)
 戦前。女性が肩身狭く生きていた時代。武蔵野の家で女子大時代の先輩蕗子と再会した明子。時代を感じさせない女性同士の軽妙な会話が楽しく、慎ましい暮らしの美学、結婚、病。戦争の辛さや悲しさ、女性の自由と自立を気品ある文章で綴った著者の児童小説家として有名な自伝的小説。ジェンダーについて考えさせられる女性の友情の強さを感じさせてくれる本です。

 

いたずらおばあさん

いたずらおばあさん

 高楼 方子(著) (フレーベル館)
 60歳と80歳のおばあさんたちは年をとっても社会で大活躍。二人の名コンビが不思議な服を着て悪い大人をやっつけることに。いたずらを成功たびに若返っていくおばあさんたち。児童文学という枠組みを超えた身軽な子ども時代にかえることができるチャーミングで痛快、ワクワクする一冊です。おばあちゃんになったとき、そばにこんな友だちがいたらいいなと憧れます。

 

幸福なハダカ

幸福なハダカ

 森 美樹(著) (新潮社)
 低身長症で6歳の体型のまま大人になった朔也。彼の趣味は女性のヌードを撮影すること。だれにも秘密ということで撮影されて心も体も開放されていく女性たち。業から解放されていき、人生を再構築していく女性たちの姿に勇気をもらえる一冊。個性的な女性4人が登場するので共感できる人物がいるでしょう。女友達が変化するときのような良い解放感を与えてくれる本です。

 

 私は男女の友情は成立しないと思っているタイプなので、下心なしに付き合える同性の友達は良きアドバイザーでもあり、過去を知っている大切なパートナーであり、もう一人の自分の分身のような気がしてきます。みなさんにとっての友情はどんなものですか?お互いを高めあい、いつまでも寄り添える温かい友情に恵まれますように。

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