東大を卒業し、、ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員として脳と心の関係の研究を続けている茂木健一郎さん。脳と神経に関する一般書籍や週刊誌、テレビなどで積極的に活躍されています。ユーモラスで、難解なこともやさしくかみ砕いて説明してくれる人間性、生活にすぐに取り入れられる脳のクセについてなど一般教養として楽しめる本を数多く出版されています。今回は、そのなかでも特におすすめの本を紹介いたします。どうぞお楽しみください。
最高の雑談力: 結果を出している人の脳の使い方
茂木 健一郎(著) (徳間書店)
人工知能が活躍する時代に突入し、人間の仕事がなくなるといわれています。AIになくて人間にできるものは何か。それはコミュニケーションツールとしての雑談力だそうです。一見無駄に思える雑談ですが、人間の脳は雑談によって新たなアイディアを生み出したり生産性を高めたりする力があるとのこと。口下手な方、おしゃべりの場がどうも苦手な方におすすめの一冊です。
脳を使った休息術
茂木 健一郎(著) (総合法令出版)
新しいアイディアが浮かぶときは意外にも仕事にとりくんでいるときではなく、散歩やお風呂など脳を休めている時間だそうです。脳は24時間働いていて疲れを感じない部位。意識的に脳を休めることでパフォーマンスが上がり、仕事の効率も良くなるという研究結果がでているそう。目の前の仕事がいつまでも片付かない、家事の効率が悪いとお悩みの方に手にとってほしい一冊です。
「赤毛のアン」で英語づけ
茂木 健一郎(著) (夜間飛行)
洋書を一冊読みきることで英語脳が育つそうで、実際に著者は高校生の頃「赤毛のアン」を読んで英語力がアップしたそうです。それでもなかなか原書にチャレンジとはいかないときにおすすめしたいのがこちらの本。ストーリー上大切な場面や名言、英語的な言い回しの部分をピックアップし「赤毛のアン」の魅力をふんだんに味わえる一冊です。英語脳をつくりたい方、これから原書で読みたい本がある方、アンが大好きというファンの方にもおすすめです。
他にもビジネスマン向けの脳の使い方や教育についての本を多く執筆されています。まだまだ医学的にも謎が多い脳科学の分野ですが、少しずつその謎が解明されています。自分の脳のクセを知ることによって、新しい自分を作り上げることができるかもしれません。