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【切り絵 簡単】かんたんにできる切り絵。図案もわかりやすい、おすすめ絵本。

 切り絵には独特のシャープな魅力があります。直線的で洗練された白と黒のコントラストが実に美しく、凛とした佇まいに身がひきしまるかのよう。いわば引き算された芸術であり、文章がより一層深まるような味わい深さを感じます。今回は、オシャレで現代的、なんだかカッコイイ、そんな切り絵の魅力が味わえる絵本を紹介いたします。お子さまだけではなく、甘いものが苦手な大人の方にもおすすめしたい絵本です。

 

ぼくのさがしもの

ぼくのさがしもの

たけうち ちひろ(著)(出版ワークス)
 主人公はロボット。近未来を彷彿とさせる世界観の切り口が直線的細かく、美しい切り絵の世界。ある朝目覚めると、片腕がなくなってしまっていたロボットは、ちびロボットと一緒に遊園地や図書館、家のなかなど腕の代わりになるものを探し歩きます。2015年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選作品。切り絵界のニューエイジが手がける芸術的作品です。

 

花さき山

花さき山 (ものがたり絵本20)

 斎藤 隆介(著) (岩崎書店)
 1969年の出版から何度も増刷を繰り返してきたベストセラー絵本。山菜をとりにいった山でヤマンバに出会う少女。自分のことを我慢して、だれかのことを思いやり優しいことをすると、花さき山に美しい花が咲く。自分を大切に、自分が良ければそれで良いという現代人の自己中心さに一喝してくれる絵本です。日本人としての奥ゆかしさや気配りなどの美学が表現されています。

 

めだかさがし

めだかさがし

 ちはる(著) (石風社)
 おじいちゃんっこの僕は、田舎の村にあるおじいちゃんのうちに遊びに行くのが大好き。ものしりのおじいちゃんと自然豊かな田舎での大冒険。ビビッドな色合いと切り絵の直線的な切り口が川の流れを大胆に見せてくれ、迫力のあるめだかさがしの大冒険がドキドキわくわくするように描かれています。都会暮らしのお子さまにもおすすめの自然を感じられる絵本です。

 

 子どものころはモノトーンのイラストが怖かったという方もいらっしゃいますが、それだけ大きな衝撃を与えてくれるのが切り絵の絵本です。ストーリーも味わい深い作品が多いので是非手にとってみてくださいね。

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