ユニークな本屋さん、ヴィレヴァン。
雑貨や食料品のほかにも、にぎやかなポップで彩られたヴィレッジバンガードの本は、どれも手に取りたくなってしまいます。
興味あるジャンルごとに分類されているのも面白く、ベストセラーや人気本というわけではないけど、心に熱く語りかけてくれるような本と出会えるのが嬉しいところ。そんな本との一期一会を味わえるヴィレッジヴァンガードの中でもおすすめの本を紹介いたします。今度お店に立ち寄った時に、ページをめくってみてください。
Lady Amputee in Powder Room(普及版)
Lady Amputee in Powder Room (パン・エキゾチカ)
須川 まきこ(著)
著者は左足を欠損した身体障がい者。六本木ヒルズで開催されたバリコレ全衣裳デザインなども担当され、積極的な芸術活動をされている芸術家です。アンニュイで女の子ならではの細い体の線、秘密がたっぷりつまったピンク色の本。序文は宇野亞喜良さんが執筆されています。オシャレでエロチックな女の子のためのイラスト集です。
薔薇の記憶
横山 路漫(著)
少女漫画のような繊細で大きな目、ノスタルジックでアンニュイな美男美女の切り絵作品集。白と黒のコントラストが艶やかで美しい本です。花と乙女が絶妙にマッチしてインパクトのある作品。どこか懐かしいレトロな雰囲気と洗練されたモードで現代的な雰囲気が紡ぎだすほかには見られない作品集です。切り絵とは思えない柔らかなタッチと、切り絵らしいすっきりとしたかっこよさ。ポストカードも販売されています。
豆本『銀河鉄道の夜』
宮澤 賢治(著)(花まめ書房)
一点一点手作りされた豆本。5.6×4.3×1.2cmの親指サイズの大きさで、表紙はUVレジンを使用したキラキラぷっくりしています。色彩の濃い蒼い空のなか飛ぶ機関車。
未完で終わった宮沢賢治の代表作の代表的な場面を抜粋しています。小さな豆本のなかに広がる無限の宇宙の世界。大切な人へのプレゼントにもおすすめです。
ヴィレッジバンガードは世界が確立されているところ。店主のこだわりが飛びぬけていて、いろんな世界観に飛び出せるところは読書の楽しみと通じるところがあります。漫画や雑誌であふれる本屋さんと違って特別な面白さがあるので楽しみです。