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【臨床心理士おすすめ本】資格勉強・大学院対策に役立つ決定版20選【過去問・試験対策・合格のために読むべき本】

 臨床心理士は、心の専門家として医療・教育・福祉・司法など幅広い現場で活躍する国家水準の心理資格。合格率は毎年60〜70%前後で、大学院での専門教育と、理論・実践・倫理を問う多面的な試験が特徴だ。
 この記事では、Amazonで購入できる「臨床心理士試験」「大学院受験」「心理英語」「統計・面接対策」に役立つ本を厳選して紹介する。
 実際に受験勉強を乗り越えた人や、現役カウンセラーが支持する信頼の書ばかりを集めた。

 

 

臨床心理士試験とは? 概要と学ぶべき領域

 臨床心理士資格は公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会による認定試験で、臨床心理学専攻の大学院修了が前提。
 試験は筆記試験(多肢選択+記述)口述試験から構成され、臨床心理学・発達・人格・心理査定・心理療法・倫理など幅広い範囲が出題される。

 さらに、大学院受験・心理英語・統計・研究計画書の書き方など、入学前から試験後までに必要な知識は多岐にわたる。
 そのため本記事では、以下の3カテゴリに分けて紹介する:

  • ① 基礎&過去問対策: 試験頻出領域を体系的に学ぶ本
  • ② 英語・研究計画・統計: 大学院入試〜筆記対応の実戦書
  • ③ 心構え・臨床実践: 現場で役立つマインドとスキル本

おすすめ本20選

1. 一発合格! 臨床心理士対策テキスト&予想問題集

 

 

 臨床心理士試験の定番バイブル。出題範囲を網羅した上で、章ごとに「重要ポイント→例題→予想問題→解説」の流れが整理されており、初学者でも全体像をつかみやすい。
 特に出題傾向を反映した模擬問題の質が高く、年度ごとの出題トレンド(認知行動療法・家族療法・倫理・福祉領域など)を体感できる。

 記述問題への対応法も詳しく、論述テンプレートや語句整理も充実。合格者が「この1冊で基礎固めができた」と語る信頼の書。

2. 新・臨床心理士になるために[令和7年版]

 

 

 資格制度・養成課程・試験内容・臨床現場の最新動向をまとめた“公式ガイド”的テキスト。
 試験勉強の前に読むことで、臨床心理士がどんな仕事を担うのか、社会でどのように位置づけられているかがわかる。

 カウンセリング・教育・医療・司法など、各分野での実践例も豊富。
 「勉強の目的」を見失わずに走り切るためのモチベーション維持にも役立つ。筆者が国家試験審査にも関わるだけに、信頼性が高い。

3. 図解でわかる臨床心理学

 

 

 難解になりがちな臨床心理学理論を、図解とケースで整理した入門書。
 心理検査(ロールシャッハ・WAIS・MMPIなど)や心理療法(精神分析・行動療法・来談者中心療法など)の基礎が、視覚的にスッと入る構成になっている。

 専門書が苦手な人にもおすすめ。絵と図を通して「頭の中で整理しながら理解する」感覚を掴める。
 通勤・通学の隙間時間にも読みやすいレイアウトで、復習用にも便利。

4. こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203

 

 

 「臨床心理学とは“こころの道具を磨く学問”である」という著者の言葉どおり、203のキーワードから心理臨床の世界を体験的に理解できる一冊。
 治療関係・防衛機制・トランスファーなど、試験に頻出する概念をエピソードと共に紹介している。

 内容は学術的ながら語り口が柔らかく、臨床家の“人間観”が伝わる。
 受験の知識としてだけでなく、実際の臨床現場を想像しながら読むと理解が深まる。

5. 心理学キーワード&キーパーソン事典 第2版

 

 

 心理学全領域を横断する辞典形式の名著。
 人物(フロイト・ユング・ロジャーズ・ピアジェなど)と用語(転移・強化・自己実現・アタッチメントなど)を網羅し、短時間で知識を整理できる。

 過去問や記述対策の「語彙力アップ」に最適。索引から逆引きもでき、直前期の確認用としても強い。
 「用語を説明できる=理論を理解している」ことを実感できる一冊。

6. 臨床心理士資格試験問題集1〜6(平成3年〜令和4年)

 

 

 

 

 

 過去問を体系的に収録した定番シリーズ。全6巻にわたり、出題傾向を年度ごとに網羅。
 「実際の試験形式に慣れる」ためには欠かせない教材で、特に問題集1〜3は基礎理論、4〜6は現代的テーマ(発達障害・多文化臨床・倫理など)が充実している。

 解答解説も丁寧で、選択肢ごとに“なぜ違うのか”まで明示されている点が秀逸。  通読することで、臨床心理学全体の体系が頭に定着する。

7. 一発合格!臨床心理士試験 一問一答問題集&最重要キーワード

 

 

 暗記系の知識を定着させたい人に最適。  1問1答形式でテンポよく学べる構成で、「朝5分」「通勤10分」のスキマ勉強に最適。  “なぜその選択肢が間違いか”を説明できるようになるまで繰り返すことで、記述力も伸びる。

 特に巻末の「最重要キーワード一覧」が便利。過去10年分の出題ワードを統計化しているため、優先順位がわかる。  受験期の相棒に最適な“ポケット参考書”。

8. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード120 心理学編 第2版 (KS心理学専門書)

 

 

 大学院入試・臨床心理士試験の両方に対応した「理論+実践」の対策書。  心理統計・研究法・主要理論・心理検査など、出題傾向を分析して鉄則としてまとめている。  章ごとに「頻出度A〜Cランク」が明示されており、効率よく重点学習できる。

 実際の試験対策では、過去問よりも“出題テーマの理解”が重要。本書はそこを網羅する。  受験直前の総仕上げにも最適だ。

9. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード120 心理英語編 第2版

 

 

 心理学分野特有の英語表現・専門語彙をまとめた決定版。  「心理英語」は大学院入試や英語論文読解に必須だが、一般の英単語帳ではカバーしきれない。  本書では、臨床・発達・社会・認知の各分野から実際の試験出典語をピックアップし、例文つきで整理。

 特に英和訳の精度が高く、「attachment」「resilience」「coping」などの訳語ニュアンスを丁寧に説明。  心理英語が苦手な人ほど、読めば“英文への恐怖”が消える一冊。

10. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&サンプル18 研究計画書編 (KS心理学専門書)

 

 

 大学院受験〜研究職志望者に欠かせない「研究計画書の書き方」を徹底解説。  実際に合格したサンプル18件を収録し、良い例・悪い例を対比形式で解説している。  研究テーマの立て方、仮説、方法、倫理審査まで網羅。

 論理構成と心理学的背景の書き方が具体的で、初めて計画書を書く人の“つまずき”を見事にカバー。  大学院受験生の「最初の壁」を乗り越えるための決定版。

11. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&過去問30 院試実戦編 (KS心理学専門書)

 

 

 大学院入試の実戦問題に完全対応した一冊。  30題の過去問を「理論→分析→解答プロセス」で解説しており、単なる正誤ではなく“考え方の型”を学べる構成になっている。  選択肢問題・記述問題・心理統計の3領域を一気に網羅する。

 とくに巻末の「時間配分と論述テンプレート」は試験本番で役立つ。  問題を解くたびに“実戦勘”が鍛えられる、受験直前期の仕上げ書として最適。

12. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード30 心理統計編 第2版 (KS心理学専門書)

 

 

 心理統計が苦手な人に救いの手を差し伸べる名著。  t検定、分散分析、相関、回帰、信頼性、妥当性など、出題頻度の高い統計テーマを、数式ではなく“意味理解”で教えてくれる。  「なぜその統計を使うのか」という思考法が身につく。

 計算式を追うよりも、「仮説検証の構造」をイメージできる内容。  心理学の本質をつかむ基礎教養としても価値が高い。

13. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 心理英語トレーニング 英文法100+長文和訳

 

 

 心理英語の“実践問題集”として最強。  過去問や実際の心理学論文から抜粋した英文を題材に、構文解析と専門語彙を鍛える。  心理学用語の正確な理解(例:reinforcement=強化、attachment=愛着)を日本語訳と照らしながら習得できる。

 英語の長文問題は多くの受験生が苦手とする分野。  本書の「段階的トレーニング構成」に従えば、読むスピードと理解精度が劇的に上がる。

14. 心理臨床家の手引 [第4版]

 

 

 現場で働く臨床心理士の“生きた教科書”。  カウンセリングの進め方、スーパービジョンの受け方、記録・倫理・守秘義務など、試験後に必ず役立つ内容が凝縮されている。  日本心理臨床学会が推奨する定番の専門書だ。

 合格をゴールにせず、臨床家として「どうありたいか」を考えるきっかけを与えてくれる。  読み終えると、“資格の先”にある仕事の重みを実感できる。

15. 臨床心理士による心のケアと子育て支援

 

 

 教育・福祉現場での臨床心理士の役割を具体的に描いた実践書。  発達障害、不登校、虐待、親子関係など、子どもと家族に関する支援をテーマにしている。  事例が豊富で、支援者としての姿勢をリアルに学べる。

 子どもの問題を「環境との相互作用」として捉える視点は、まさに臨床心理士の核心。  試験だけでなく、臨床的感性を育てる副読本としておすすめ。

16. 公認心理師・臨床心理士のための発達障害論: インクルージョンを基盤とした理解と支援

 

 

 現代臨床で避けて通れない「発達障害」領域を、心理・教育・福祉の観点から総合的に解説。  ASD・ADHD・LDの支援実践、行動支援計画、家族支援までを丁寧に扱っている。

 心理士として“発達理解”をどう活かすかを問う姿勢が貫かれており、理論と実践の架け橋となる。  教育・医療現場で働くことを目指す受験生の必読書。

17. 臨床発達心理学の基礎 (講座・臨床発達心理学)

 

 

 発達心理学と臨床心理学の接点を学ぶための専門書。  子ども・青年・成人・高齢者の発達課題を臨床的視点で分析しており、発達臨床・老年臨床などの理解に不可欠。  試験でも頻出テーマ(発達段階・危機理論・支援倫理)をカバーしている。

 特に「発達を問題ではなく可能性として捉える」考え方が印象的。  現場志向の受験生にぴったりだ。

18. Q&Aで学ぶ 心理療法の考え方・進め方

 

 

 臨床心理士試験の記述・口述対策に役立つ“面接形式”のテキスト。  臨床の現場で実際に起こる事例に対し、「どう受け止め、どう介入するか」をQ&Aで示す。  治療関係、転移・逆転移、ラポール、倫理など、口述で問われやすいテーマが多い。

 「現場を想像できるかどうか」が合否を分ける。  本書を読むと、思考の筋道が自然に身につく。

19. カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)という生き方 (イースト新書Q)

 

 

 試験を超えた「職業としての臨床心理士」に焦点を当てたエッセイ集。  大学院進学・就職・スーパービジョン・キャリアパスまで、リアルな現実を赤裸々に描く。  「資格を取るだけでは食べていけない」といった厳しい面も正直に語られる。

 だが同時に、「人の変化に寄り添う喜び」を温かく伝える内容。  合格後に読むと、モチベーションが再び燃え上がる。心理士を志す人にとっての“心の支え”になる一冊。

20. 心理臨床に活かすスピリチュアルケア

 

 

 臨床心理学における“こころと魂”の関係を考える稀少な書籍。  スピリチュアルケアを宗教ではなく「人間の存在的支援」として捉え、喪失・死別・生きがいを心理的に扱う。  ホスピス・終末期医療・悲嘆ケアに関心のある人に向く。

 「人を癒すとは何か」を問う姿勢が、臨床心理士としての倫理観を深めてくれる。  学術と人間理解のバランスが秀逸な一冊。

英語・統計・心構えのまとめセクション

ステップ おすすめ書籍 目的・理由
理論・基礎を固める 『一発合格!臨床心理士対策テキスト&予想問題集』 全範囲を俯瞰し、出題傾向を把握する。
英語力を鍛える 『心理英語トレーニング』『鉄則10&キーワード120心理英語編』 大学院入試や論文読解に必要な心理学英語を習得。
統計と研究法を理解 『鉄則10&キーワード30心理統計編』『研究計画書編』 データ分析・仮説設定の基礎を実践で学ぶ。
実践・臨床感覚を養う 『心理臨床家の手引』『こころの道具箱』 現場感覚と倫理観を磨き、口述試験対策にも対応。
心構えを整える 『カウンセラーという生き方』『スピリチュアルケア』 「なぜ心理士を目指すのか」を再確認し、モチベ維持。

関連グッズ・サービス

  • Kindle Unlimited ― 過去問解説書や心理学入門書を多数読める。持ち運びにも便利。
  • Audible ― 長時間勉強のリフレッシュに最適。心理学の名著を耳で聴ける。
  • Kindle Paperwhite (16GB) 

    ― 夜間学習でも目が疲れにくく、ノート機能で単語暗記も可能。

まとめ:知識だけでなく、“臨床感覚”を磨こう

 臨床心理士試験は知識量だけでなく、「人を理解する姿勢」も問われる試験だ。  過去問やキーワードを覚えることはもちろん大切だが、それ以上に重要なのは、理論を人間理解へとつなげる感性

 本記事で紹介した書籍を順に読み進めれば、  ・知識  ・英語力  ・倫理観  ・現場感覚  の4要素が自然と身につく。  臨床心理士を目指すあなたの努力が、きっと誰かの“心の支え”になるはずだ。

よくある質問(FAQ)

Q: 臨床心理士試験と公認心理師試験、どちらを優先すべき?

A: 臨床心理士は実践力・面接力を重視、公認心理師は国家資格として制度的役割が広い。  両方の学びは重なる部分が多く、併願受験者も多い。臨床志向が強い人はまず臨床心理士からがおすすめ。

Q: 試験勉強は何から始めればいい?

A: 『一発合格!対策テキスト』で全体像を掴み、過去問1〜2冊で出題傾向を確認。  その後、苦手分野を『鉄則シリーズ』で補強する流れが最も効率的。

Q: 英語・統計が苦手です。克服法は?

A: 『心理英語トレーニング』『心理統計編』で“意味理解”を重視。  丸暗記ではなく、「なぜこの統計を使うのか」「この単語は何を指すか」を考えることで定着が速い。

Q: モチベーションが下がったときは?

A: 『カウンセラーという生き方』や『こころの道具箱』を読むと、  “人を支える喜び”を再確認できる。疲れた時こそ、心を整える時間を大切に。

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