心理学を学ぶ上で、英語は“壁”であると同時に“武器”でもある。研究論文・専門用語・大学院試験――どれも英語を避けて通れない。心理学英語を身につけることは、世界の研究とつながり、自分の専門性を深める第一歩だ。
この記事では、大学院受験・臨床心理士・公認心理師・研究者を目指す人のために、Amazonで買える心理学英語おすすめ本17冊を厳選した。英文法・読解・単語から、論文執筆・心理学英語表現まで、体系的に紹介する。
- おすすめ本1-5【心理学英語の基礎を固める】
- 6-17【論文・学術英語を読む/書く力を鍛える】
- 6. 日経サイエンスで鍛える科学英語 心理学編
- 7. 心理系大学院合格を目指すあなたへ~公認心理師・臨床心理士 大学院攻略 心理英語~
- 8. 心理学英和・和英基本用語集
- 9. Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology (Susan Nolen-Hoeksema)
- 10. 英語で学ぶ社会心理学 (有斐閣ブックス)
- 11. 心理学のための英語論文の基本表現
- 12. メンタルヘルスの英語論文の書き方: 国際誌で出版し続けるコツと思考法
- 13. 英語でたのしむ「アドラー心理学」 その著作が語りかける、勇気と信念の言葉 (PHP文庫)
- 14. 心理学論文道場―基礎から始める英語論文執筆
- 15. 心理学論文道場
- 16. 初めての心理学英語論文 改訂新版: 日米の著者からのアドバイス
- 17. 指定大学院入試対策、臨床心理士、研究者のための基礎から学べる心理英語
- 関連グッズ・サービス
- まとめ:今のあなたに合う一冊
- よくある質問(FAQ)
おすすめ本1-5【心理学英語の基礎を固める】
1. 心理英語 読解&文法マスター
心理学分野で頻出する英文構造・専門語彙・読解テクニックを体系的に学べる定番書。論文・要約問題に頻出の構文パターンを丁寧に分解し、心理系英文特有の「長く複雑な一文」を読めるようになる。練習問題も充実しており、独学でも実践的。
刺さる読者像:心理学部生、公認心理師・臨床心理士志望者、英語苦手な大学院受験生。
おすすめポイント:一般英語教材では得られない“心理英語の癖”をつかめる。論文に出る「be associated with」などの定型表現が自然に身につく。心理学を英語で理解する第一歩として最適。
2. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード120 心理英語編 第2版 (KS心理学専門書)
心理英語を「試験に出る形」で徹底的に整理した実戦型テキスト。公認心理師・臨床心理士大学院の過去問分析を踏まえ、頻出テーマ・英文構造・出題傾向を体系化している。第2版では新傾向の長文・語彙問題にも対応。
刺さる読者像:心理系大学院を受験予定の学生、公認心理師試験対策中の人。
おすすめポイント:心理統計・発達・臨床など各領域ごとに“出る英単語”を抽出しており、受験・研究双方に通用する。著者は心理系大学院指導の現場経験者で、解説のリアリティが高い。
3. 心理院単
心理系大学院受験者にとって定番の英単語帳。心理学・教育・福祉など、心理分野に特化した用語が厳選されており、英単語+例文で自然な文脈理解ができる。単なる暗記本ではなく、心理学的文脈を踏まえた構成が特徴。
刺さる読者像:心理系大学院受験生、公認心理師・臨床心理士志望者。
おすすめポイント:「単語の意味+使われ方+背景理論」が同時に理解できる設計。心理学特有の語(reinforcement, attachment, biasなど)を体系的に習得できる。持ち運びやすく復習にも向く。
4. 公認心理師・臨床心理士・心理系大学院対策 心理英単語集 schéma(シェマ)
心理英語学習の決定版ともいえる単語集。語源・語族・例文をセットで学べるため、英語力を根本から強化できる。特に大学院レベルの読解・英作文に強く、心理学理論の英文読解を想定した構文が豊富だ。
刺さる読者像:心理学部上級生、大学院入試対策中の学生、論文読解に挑む社会人。
おすすめポイント:心理学の概念と英語表現を「構造」で結びつける。例えば“cognitive dissonance”を「認知的不協和」と訳すだけでなく、使用文脈や学派背景まで解説。心理英語を“文化ごと理解”できる良書。
5. 公認心理師・臨床心理士大学院対策 心理英語トレーニング 英文法100+長文和訳
心理英語に特化した文法・読解トレーニング集。大学院入試で出題される長文を徹底分析し、「心理学の内容を理解しながら訳す」練習ができる。章末に長文演習と訳例があり、実戦力が身につく構成。
刺さる読者像:心理系大学院受験生、英語で心理学文献を読みたい初学者。
おすすめポイント:心理学の文脈に即した例文が多く、単なる英語学習本に留まらない。発達・臨床・社会心理など領域別の出題傾向に対応している点も実用的。
6-17【論文・学術英語を読む/書く力を鍛える】
6. 日経サイエンスで鍛える科学英語 心理学編
一般誌『日経サイエンス』の心理学特集記事を素材にしたリーディング教材。実際の科学ニュースを題材に、最新の心理学研究を「英語で読む」練習ができる。学術論文より易しく、興味を持ちながら科学英語のリズムを掴める構成だ。
刺さる読者像:心理学を英語で読む練習をしたい学生、科学英語の語感を身につけたい社会人。
おすすめポイント:研究英語に登場する語彙(perception, cognition, empathyなど)が自然に覚えられる。心理学理論を“時事的英語”で理解できる貴重なテキスト。
7. 心理系大学院合格を目指すあなたへ~公認心理師・臨床心理士 大学院攻略 心理英語~
大学院入試に特化した心理英語対策本。試験の構造・頻出テーマ・長文読解のコツを体系的に解説している。実際の出題傾向をもとに作られた例題が豊富で、心理学特有の語法や論理展開に慣れることができる。
刺さる読者像:心理系大学院受験生、公認心理師を目指す大学生。
おすすめポイント:解説が“心理学的”でわかりやすい。英文構造を「心理学の主張の流れ」として読ませる訓練ができるため、単なる受験対策を超えて研究リーディングにも役立つ。
8. 心理学英和・和英基本用語集
心理学分野で必須の英和・和英用語を網羅した辞書的リファレンス。心理測定・臨床・神経・社会・教育など各領域の専門用語を、統一的に理解できる。研究論文を読む際や、英語レポートを書く際の「言葉の正確さ」を支える一冊。
刺さる読者像:心理学研究者、大学院生、英語論文の翻訳・執筆に関わる人。
おすすめポイント:海外論文のキーワード検索にも役立つ。「行動活性化=behavioral activation」など、翻訳で迷う用語を確実に整理できる。心理学専門辞典と並行して常備したい実務的ツール。
9. Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology (Susan Nolen-Hoeksema)
世界中の心理学教育で使われる名テキスト。平易な英語で書かれており、英語で心理学を学ぶ第一歩に最適。心理学の全領域(知覚・学習・発達・社会・臨床)をカバーし、章末に理解度を確認するReview Questionsが付いている。
刺さる読者像:心理学を英語で体系的に学びたい大学生・大学院進学予定者。
おすすめポイント:心理学英語を「読む」だけでなく「学ぶ」体験ができる。英語力と心理学理解を同時に伸ばせる名著。アカデミック・リーディングの最高の教材。
10. 英語で学ぶ社会心理学 (有斐閣ブックス)
社会心理学の主要理論(態度変容・同調・ステレオタイプなど)を、オールイングリッシュで学べるテキスト。日本語訳を頼らずに読み進める構成で、アカデミックな英文を通じて心理学的思考を鍛えられる。リスニング素材も付属。
刺さる読者像:社会心理学専攻の学生、留学準備中の人、心理学を英語で考えたい読者。
おすすめポイント:英文が簡潔で、専門用語を自然に理解できる。章ごとの練習問題も充実しており、心理英語を“読む・話す・書く”に発展させたい人にぴったり。
11. 心理学のための英語論文の基本表現
心理学の英語論文執筆で頻出する定型表現を集めた実践的リファレンス。導入・方法・結果・考察(IMRAD)ごとに例文が整理されており、執筆時にすぐ使える。単なる表現集ではなく、論文構成の“論理展開”まで解説している点が秀逸だ。
刺さる読者像:大学院生、英語論文を書き始める若手研究者。
おすすめポイント:「This study aims to...」「The results suggest that...」など、心理論文で定番のフレーズが文脈ごとに理解できる。翻訳ツールでは得られない“英語で書くリズム”を身につけられる。
12. メンタルヘルスの英語論文の書き方: 国際誌で出版し続けるコツと思考法
臨床心理・精神医学分野で国際論文を執筆するための思考法を徹底解説。構成の立て方、査読者への対応、投稿戦略まで、実務に即した内容が詰まっている。研究論文の国際発信を目指す心理学者必読の書。
刺さる読者像:研究職志望者、大学院博士課程の学生、国際誌への投稿を考えている臨床心理士。
おすすめポイント:心理学研究の“国際語”としての英語を理解できる。単に英文を直すのではなく、論理・データ提示・倫理表現など“研究者としての書き方”を学べる名著。
13. 英語でたのしむ「アドラー心理学」 その著作が語りかける、勇気と信念の言葉 (PHP文庫)
心理学の名著を“英語で味わう”一冊。アドラーの思想を英語原文と対訳で読み比べながら、心理学的概念と英語表現を同時に学べる。文学的な表現が多く、心理英語の深みを楽しみながら身につけられる構成だ。
刺さる読者像:アドラー心理学に興味のある英語学習者、教養として心理英語を学びたい人。
おすすめポイント:心理学英語を“感情の言葉”として理解できる。英語表現を通して、アドラーの「勇気づけ(encouragement)」という概念の本質がより鮮明に感じられる。
14. 心理学論文道場―基礎から始める英語論文執筆
心理学系研究者のための論文執筆トレーニング本。構想・文献レビュー・仮説・考察までの流れを、すべて英語論文の観点から実践的に指導している。執筆の“型”だけでなく、“考え方”を教える稀有な良書。
刺さる読者像:修士・博士課程の学生、大学教員、論文投稿を控える心理学研究者。
おすすめポイント:著者自身が英語論文を多数発表しており、リアルな助言が満載。「論文を書くとは、英語で思考を構築することだ」と実感できる一冊。
15. 心理学論文道場
心理学系英語論文に頻出する語彙・文法・修辞構造を徹底的に分析した上級者向けテキスト。学術英語の「論理構築」と「文体」を中心に、読解と執筆の両面を強化する。大学院での論文指導にも活用されている。
刺さる読者像:研究志望者、心理学博士課程の学生、留学予定者。
おすすめポイント:心理学的内容を扱いながら、英語論文の「科学的説得力」を高める技術を教える。心理学の枠を超えたアカデミック・ライティングの教材としても一級。
16. 初めての心理学英語論文 改訂新版: 日米の著者からのアドバイス
心理学分野で英語論文を書くすべての人に向けた実践ガイド。日本と海外の研究文化の違いを踏まえ、英語論文の構成・語彙・リズムを具体的に指導する。査読対応や表現のトーンなど、実際の執筆経験から導かれた実践知が詰まっている。
刺さる読者像:初めて英語論文を書く大学院生・若手研究者・心理臨床家。
おすすめポイント:IMRAD構成の徹底解説だけでなく、「英語で思考する心理学者になる」ための思考転換を促す。英語で“伝える研究”の第一歩に最適。
17. 指定大学院入試対策、臨床心理士、研究者のための基礎から学べる心理英語
心理学系大学院の指定校推薦・一般入試を想定した英語対策の総合書。心理英単語・英文法・長文読解・翻訳練習を一冊でカバーしており、基礎から段階的にステップアップできる構成。受験だけでなく、実際の研究英語にもつながる。
刺さる読者像:心理学部生、公認心理師・臨床心理士大学院受験予定者。
おすすめポイント:各章に“心理英語のエッセンス”をまとめたコラム付きで、英文を通して心理学理論も理解できる。試験対策にとどまらず、“心理学を英語で考える力”を育てる教材として優秀。
関連グッズ・サービス
心理学英語の本を読んだあとは、日常的に「英語で心理学に触れる習慣」を持つことが大切だ。ここでは、勉強・論文・資格試験に役立つツールやサービスを紹介する。
- Kindle Unlimited ── 心理学英語の入門書から専門書まで幅広くカバー。洋書リーディングにも強く、心理学系の電子テキストを気軽に読み比べられる。英語学習×心理学の習慣化に最適。
- Audible ── 英語で聴く心理学。アドラーやフロイト、現代の心理学者の著作を英語音声で聴ける。耳から慣れると、論文読解時の理解スピードも上がる。通勤中のリスニング教材にもおすすめ。
- Kindle Paperwhite ── 英語リーディングを継続するなら必携。目に優しく、辞書機能も搭載。心理学洋書の長文読解も快適にこなせる。
- ── 専門用語を正確に理解するには辞書が必須。心理学用語辞典が搭載されたモデルなら、英語論文の翻訳効率が格段に上がる。
- ── 集中学習に役立つ視覚タイマー。英語多読・論文読解は“時間管理”が鍵。25分集中→5分休憩のポモドーロ法に最適だ。
まとめ:今のあなたに合う一冊
心理学英語は、“読む・書く・伝える”をつなぐスキルだ。 試験・論文・国際発表のいずれにも、英語力は必須となる。 この記事で紹介した本を組み合わせれば、基礎から応用、発信まで一貫して学べる。
- 基礎から始めたいなら:『心理英語 読解&文法マスター』
- 大学院入試対策に集中するなら:『心理院単』『schéma』
- 論文読解に強くなりたいなら:『Atkinson & Hilgard’s Introduction to Psychology』
- 論文執筆を目指すなら:『心理学論文道場』
- 国際発信・投稿を視野に入れるなら:『メンタルヘルスの英語論文の書き方』
心理学英語を学ぶことは、「世界の心理学者と対話する力」を身につけること。 最初は難しくても、読んだ1文・書いた1文が、研究の扉を開く鍵になる。 今日の一冊が、あなたの専門を世界へ広げる第一歩だ。
よくある質問(FAQ)
Q: 心理学英語の勉強は、どこから始めるのがいい?
A: まずは『心理英語 読解&文法マスター』など、心理学に特化した英文構造の理解から。一般英語よりも、専門表現と論理の読み方に慣れるのが先決。
Q: 心理系大学院の英語試験対策におすすめの本は?
A: 『心理院単』『公認心理師・臨床心理士大学院対策シリーズ(鉄則10&キーワード編)』が最適。過去問傾向に即しており、心理英単語+読解の両方を効率よく学べる。
Q: 心理学論文を英語で書きたいときの参考書は?
A: 『心理学のための英語論文の基本表現』『心理学論文道場』を併読するとよい。章構成や導入部の書き出しなど、実践的なテンプレートが手に入る。
Q: 心理学英語の勉強にリスニングやスピーキングは必要?
A: 国際学会や共同研究を目指すなら必須。『英語で学ぶ社会心理学』など音声付き教材で、発音とリズムを鍛えるのがおすすめ。
Q: Kindle UnlimitedやAudibleで心理学英語の教材は読める?
A: 一部の入門書や洋書テキストが対象。とくにAudibleではアドラーや心理学史関連の英語版が豊富。リスニングで語彙力を補強するのも効果的だ。








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