「やる気が出ない」「続かない」「人を動かすのが難しい」──それらの根底にあるのが「動機づけ(モチベーション)」だ。動機づけとは、人が行動を起こし、持続させる心理的メカニズムを指す。報酬や罰などの外的要因だけでなく、「なぜそれをしたいのか」という内的な理由が重要とされる。心理学・教育・医療・ビジネスなど、あらゆる分野でこの理論は応用されている。
この記事では、実際に読んで「これは人を理解する鍵になる」と感じた、Amazonで買える動機づけ関連の本を25冊紹介する。研究理論から教育・医療・面接法までを網羅し、「自分のモチベーションを見直す」きっかけになる一冊を見つけてほしい。
- おすすめ本1-5【理論・研究の基礎編】
- おすすめ本6-10【医療・カウンセリング・動機づけ面接編】
- おすすめ本11-15【学習・教育心理編】
- おすすめ本16-20【臨床・医療・心理支援の実践編】
- おすすめ本21-25【社会・言語・自己調整・応用編】
- 関連グッズ・サービス
- まとめ:今のあなたに合う一冊
- よくある質問(FAQ)
- 関連記事:心の悩みに寄り添うおすすめ本
おすすめ本1-5【理論・研究の基礎編】
1. 新・動機づけ研究の最前線
現代心理学の動機づけ研究を俯瞰する決定版。自己決定理論(Self-Determination Theory)、期待×価値理論、目標達成理論など、主要理論の発展を最新データとともに整理している。学術的でありながら、教育・医療・組織行動への応用事例も豊富。動機づけを“心の科学”として捉え直すための最初の一冊。
刺さる読者像:心理学・教育・医療の専門家、またはモチベーション理論を体系的に学びたい人。
おすすめポイント:古典的理論から現代的応用までが網羅されており、研究者の羅針盤的存在。私もこの本で初めて「動機づけは感情ではなく構造」と実感した。理論と現場の橋渡しをする珠玉のテキストだ。
2. モチベーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム (中公新書)
“やる気”を科学的に解剖したロングセラー。行動心理学・脳科学・社会心理の知見を統合し、人が「なぜやる気を出すのか」「なぜ途中で失うのか」を解説する。新書ながら内容は本格的で、報酬・達成・内発的動機づけなどの理論を、具体的な日常例とともに学べる。
刺さる読者像:ビジネスパーソン、教育者、自己啓発よりも科学的根拠を求める人。
おすすめポイント:小難しい理論を“人の心の動き”として描く筆致が巧み。読後、「やる気が出ない自分」を責めずに、仕組みから理解できるようになる。動機づけを実感で理解したい人に最適。
3. 【新版】動機づける力―モチベーションの理論と実践 (Harvard Business Review Anthology)
ハーバード・ビジネス・レビュー誌に掲載された「動機づけと組織行動」論文の精選集。金銭報酬では人は動かない──という古典命題を、最新の組織心理学と経営学で再検証する。リーダーシップ・評価制度・エンゲージメント設計など、実務への応用が多く、企業研修の教材にも使われている。
刺さる読者像:管理職、人事担当者、チームを率いるリーダー層。
おすすめポイント:理論を“現場の言葉”に翻訳しており、実践に直結する。インセンティブ設計に悩む経営者にも必読。動機づけを「成果」ではなく「関係性」として捉える視点が新鮮だ。
4. 動機づけ研究の理論と応用: 個を活かしながら社会とつながる
動機づけ理論を教育・福祉・産業など多分野に応用した研究書。特徴は、「個人の内的動機づけ」を社会的文脈の中で捉える試みだ。自己効力感、達成動機、社会的比較、目標志向性などを網羅し、具体的な介入事例も提示している。
刺さる読者像:教育・心理・社会学を横断的に学びたい人、大学・大学院で研究を始めた人。
おすすめポイント:アカデミックながらも実践寄り。モチベーションが“個人の性質”ではなく“環境との相互作用”であることを示してくれる。研究者・臨床家双方におすすめできる重厚な内容。
5. 学習意欲の理論: 動機づけの教育心理学
教育心理学分野の定番テキスト。学習意欲とは何か、子どもや学生のモチベーションをどのように高め、持続させるのかを理論的に解説。期待理論・自己決定理論・達成動機づけ・目標設定理論などを整理し、教育現場での支援法を具体例とともに提示している。
刺さる読者像:教師、教育心理学を学ぶ学生、保護者。
おすすめポイント:教育における「やる気」の科学的根拠がわかる。勉強嫌いの子どもに“自分でやりたくなる仕組み”を作るための理論書。読後、教育という行為の深さを感じる。
おすすめ本6-10【医療・カウンセリング・動機づけ面接編】
6. 組織の変化と動機づけ面接: 医療・福祉領域におけるリーダーのために
動機づけ面接(MI)を“組織変革”の文脈で応用した専門書。医療・福祉現場では「患者を変える」だけでなく、「チーム全体が変わる」ことが必要になる。本書はその理論的基盤と実践ステップを詳細に解説し、リーダーが部下や同僚に対して動機づけを促す具体的な対話法を紹介している。
刺さる読者像:医療・福祉機関の管理職、心理士、チームマネジメントに関わる人。
おすすめポイント:チームに「変化を起こす会話」を持ち込むためのガイド。読みながら職場の人間関係や面談の空気を思い浮かべた。実践例が豊富で、すぐに使える会話スクリプトも多い。
7. 内発的動機づけと自律的動機づけ: 教育心理学の神話を問い直す
自己決定理論(Deci & Ryan)をベースに、「内発的動機づけ=善、外発的動機づけ=悪」という単純な図式を批判的に再検討する学術書。動機づけの質を「自律性」「関係性」「有能感」の3要素から分析し、教育・臨床・企業領域での新しい解釈を提示している。
刺さる読者像:教育者、心理学研究者、動機づけ理論を深掘りしたい人。
おすすめポイント:動機づけを“白黒”で語らない冷静な分析が光る。自律的動機づけが高まる環境をどう設計するか、という実践的示唆も多い。理論と哲学の両面から動機づけを捉え直せる一冊。
8. 医療スタッフのための 動機づけ面接1 逆引きMI学習帳 第2版
医療現場でよくある「患者さんが言うことを聞いてくれない」「やる気が続かない」場面を例に、動機づけ面接(MI)の技法を“逆引き形式”で学べる実用書。イラスト付きで、医師・看護師・管理栄養士・臨床心理士など、あらゆる専門職が使いやすい構成になっている。
刺さる読者像:患者支援に関わるすべての医療・福祉スタッフ。
おすすめポイント:理論よりも「現場でどう使うか」に徹しており、読んですぐ会話に取り入れられる。動機づけ面接の“問い方・聴き方・共感のタイミング”が身につく。臨床現場の実感が伝わる好著。
9. 動機づけ面接〈第3版〉上 ― 人が「変わりたい」と思う力を引き出す対話法
世界的に有名なMI(Motivational Interviewing)の公式教科書。行動変容を促すために、「共感」「矛盾の探求」「自己効力感の強化」を軸とした対話技法を体系的に解説する。第3版では脳科学やポジティブ心理学との統合も進み、より汎用的な理論に進化している。
刺さる読者像:臨床心理士、カウンセラー、医療職、教育現場の支援者。
おすすめポイント:MIの本質である「変化は押しつけではなく引き出すもの」を、読者自身が体感できる。章ごとのケーススタディが秀逸で、読むたびに“人を信じる力”が増していく。世界中で愛されるバイブル。
10. 医療スタッフのための 動機づけ面接2 糖尿病などの生活習慣病におけるMI実践
慢性疾患患者とのコミュニケーションを対象にしたMI実践書。糖尿病・肥満・禁煙など「行動変容が難しい疾患」に対して、動機づけ面接をどう活かすかを具体的に示す。事例はすべて医療現場からのもので、看護・栄養・薬剤・理学療法など多職種連携の視点が貫かれている。
刺さる読者像:慢性疾患支援に関わる医療従事者、地域保健担当者。
おすすめポイント:実践のリアリティが圧倒的。患者の“本音”を引き出す会話の流れが具体的に描かれており、読後すぐ使える。動機づけ理論が「命と向き合う現場」で生きる姿を感じられる。
おすすめ本11-15【学習・教育心理編】
11. 動機づけ研究に基づく英語指導
第二言語教育の現場で「生徒のやる気を引き出す授業づくり」を理論と実践の両面から探る。デシ&ライアンの自己決定理論をベースに、英語教育での“自律性支援”“有能感の強化”“関係性の構築”を授業デザインに落とし込む。日本の中高教育の課題と直結しており、教師がすぐに実践できる構成。
刺さる読者像:英語教師、教育学部生、語学教育に携わる人。
おすすめポイント:学習動機づけを“心理論”ではなく“授業設計”として可視化。生徒が「勉強しなさい」と言われなくても学ぶようになる背景が分かる。現場の悩みを科学的に整理してくれる好著。
12. はじめての動機づけ面接 MIガイドブック: 理解と好奇心で「変わりたいキモチ」を引き出す
教育・医療・コーチングのあらゆる場で活かせる動機づけ面接(MI)の入門書。著者は国内でMIの普及に携わる第一人者。難しい理論を排し、「人が変わるとき、何が起きているのか」を温かい語り口で解説。対話例が豊富で、読んでいるだけで面接の雰囲気が伝わる。
刺さる読者像:教師、コーチ、相談員、カウンセリング初学者。
おすすめポイント:教育現場でも応用しやすい。生徒や部下の“やる気”を支援する具体的な質問例が多く、すぐ使える。理論より“関係性の質”を重視する姿勢に共感する人が多い。
13. リーダーのための動機づけ面接 実践編
学校・企業・医療チームなどのリーダーが、メンバーの内発的動機づけを高めるための対話スキルを体系化。面談・フィードバック・評価の場面で、指導よりも“傾聴と承認”を重視する方法を示す。動機づけ面接のエッセンスをマネジメント現場に翻訳した一冊。
刺さる読者像:教育管理職、チームリーダー、スクールカウンセラー。
おすすめポイント:「人を動かす」ではなく「人の中の力を引き出す」リーダー論。部下指導に悩む管理職にも読まれており、心理的安全性の概念とも親和性が高い。章ごとのケースがリアルで、現場に直結する。
14. 自己調整学習と動機づけ
学習者が「自分で学びを管理する」力=自己調整学習(SRL)の理論と実践を体系的に整理した学術書。目標設定・動機づけ・モニタリング・フィードバックのプロセスを心理学的に分解し、授業での支援方法を提案する。教育心理学研究の成果を現場実践につなぐ橋渡し的存在。
刺さる読者像:教育研究者、教員志望の学生、学習支援担当者。
おすすめポイント:自律的学習を支える理論が網羅されており、まさに“動機づけの構造理解”の核心。子どもが“自分で続ける”学びをどう支援するかのヒントが詰まっている。教育心理学の必読書。
15. 動機づけ面接を身につける 一人でもできるエクササイズ集
動機づけ面接を体得するための実践トレーニングブック。聴く・共感する・問いかけるという3ステップを個人練習できる構成で、教育現場やカウンセリング実習でも採用されている。理論書と違い、“体で覚えるMI”を重視しているのが特徴。
刺さる読者像:心理職・教育関係者・コーチングを学びたい人。
おすすめポイント:ワーク形式で実践しやすく、章末課題がすべて自己省察型。自分の質問傾向や共感力のクセを客観視できる。面接スキルを磨きたい教育者にもぴったり。
おすすめ本16-20【臨床・医療・心理支援の実践編】
16. 動機づけ面接を身につける〈改訂第2版〉上 一人でもできるエクササイズ集
第3版『動機づけ面接』の理論を、個人練習で身につけるために設計された実践トレーニングブック。改訂第2版では新しい面接プロセス(接近・焦点化・引き出し・計画)を反映し、より体系的なステップ練習が可能になっている。教育・福祉・医療現場の研修教材としても高評価。
刺さる読者像:心理士・看護師・保健師・教育相談員など、支援を仕事にしている人。
おすすめポイント:実践のリアリティと学術的正確さが両立。ワークを通して「相手を変えようとせず、自分の聴き方を変える」意識が育つ。支援職が初心を取り戻す一冊としても秀逸だ。
17. 動機づけ面接〈第3版〉下 ― 応用と臨床実践
世界的ベストセラー『動機づけ面接(第3版)』の後編。上巻で学んだ基本技法を、臨床・教育・司法・依存症・医療など多様な領域に応用する事例集になっている。すべて実際の面接録から引用されており、クライエントの言葉・支援者の反応・関係の変化が臨場感をもって伝わる。
刺さる読者像:臨床心理士、公認心理師、ソーシャルワーカー、看護・福祉専門職。
おすすめポイント:支援職が陥りやすい“助けすぎ”の罠を避けるための視点が随所にある。理論が現場でどう血肉化するかを学ぶための実践書。何度読み返しても新しい発見がある。
18. 外来で診る“わかっちゃいるけどやめられない"への介入技法-動機づけ面接入門編
医療現場の典型的な課題「わかっているけど行動できない患者」へのアプローチを、動機づけ面接の視点で解説。生活習慣病・禁煙・服薬アドヒアランスなど、行動変容が求められる外来シーンをリアルに再現している。MI初心者にも読みやすいコンパクトな実践書。
刺さる読者像:臨床医、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフ。
おすすめポイント:「行動できない人を責めない医療」がテーマ。著者の臨床経験が凝縮されており、会話の一言一言に実践知が詰まっている。短い本ながら読後のインパクトは大きい。
19. エンゲージメントを促す英語授業-やる気と行動をつなぐ新しい動機づけ概念
教育心理学と社会心理学の最新研究から、「エンゲージメント(関与)」という新しい動機づけ概念を紹介。学習者が自発的に授業に“参加する”心理的プロセスを、教師の行動・環境デザイン・生徒同士の関係性から分析する。英語教育を中心にしながらも、すべての教育現場に応用可能。
刺さる読者像:教員、学習支援者、コーチング関係者。
おすすめポイント:動機づけを“個人の内面”ではなく“関係の質”として再構築。教師自身のモチベーションも変わる構成で、教育現場を再生する力がある。最新の心理学的フレームを現場に落とし込む名著。
20. 動機づけ研究の最前線
動機づけ理論の国際的潮流を紹介する研究論文集。自己決定理論、達成目標理論、価値期待理論、社会的動機づけなど、多様な研究を俯瞰できる。特に、文化差と動機づけの関係、日本人特有の「外発的内発性(他者配慮による動機)」の議論が興味深い。
刺さる読者像:大学院生、研究者、心理学の専門家。
おすすめポイント:理論の奥行きと国際的文脈の両方を理解できる。研究をベースにした教育・医療・企業支援の可能性が見える一冊。動機づけ研究の現在地を知るなら必携だ。
おすすめ本21-25【社会・言語・自己調整・応用編】
21. 動機づけ面接を身につける〈改訂第2版〉下 一人でもできるエクササイズ集
上巻に続き、より高度なレベルのMI(動機づけ面接)練習を扱う実践編。抵抗への対応、共感的要約、二重メッセージの統合など、実際の面接で生じる複雑な状況を想定してトレーニングできる。動機づけ理論を“反射的に使えるスキル”にまで落とし込む構成が秀逸。
刺さる読者像:カウンセラー、心理士、保健師、教育者など、実践現場に立つ人。
おすすめポイント:面接の「場数」を積むように読める構成。自分の発する一言が相手の変化にどう影響するかが体感できる。実践で磨く“聴く力の筋トレ”として非常に有効。
22. 動機づけ面接法 基礎・実践編
医療・教育・ビジネス領域における動機づけ面接の総合解説書。理論・原則・スピリットを丁寧に解説しつつ、行動変容ステージ理論・認知行動療法との関係性にも言及している。初心者にも読みやすく、専門家にも再確認になる構成で、MIの全体像を理解したい人に最適。
刺さる読者像:初学者から実践者まで幅広く、心理・医療・教育・経営領域すべてに対応。
おすすめポイント:どの章にも「人を信頼する姿勢」が貫かれている。理論だけでなく、面接の“空気”まで伝わる筆致。動機づけ面接の「哲学」を学びたい人にこそ読んでほしい。
23. 社会的動機づけの心理学: 他者を裁く心と道徳的感情
動機づけを「社会的・道徳的文脈」で捉える異色の一冊。人はなぜ他人を助け、時に罰するのか。正義感・共感・罪悪感・誇りといった感情が行動の動機になる仕組みを、社会心理学と神経科学の視点から解き明かす。モチベーションの“社会的側面”を理解できる数少ない研究書だ。
刺さる読者像:心理学研究者、教育者、倫理・社会心理に関心のある人。
おすすめポイント:利他行動や道徳判断の背後にある心理が明快。ビジネスのリーダーや福祉職にも示唆が多い。動機づけを「人と人の関係性の中でどう発揮されるか」として読み解く重要文献。
24. 言語学習における学習ストラテジーと動機づけ
外国語学習における「ストラテジー(学習方略)」と「動機づけ」の関係を整理した専門書。学習行動を持続させるための自己調整スキル、失敗体験の再解釈、教師との関係性などを心理学的に分析している。言語教育の分野で“やる気の科学”を支える重要文献のひとつ。
刺さる読者像:語学教師、教育心理学研究者、英語学習者。
おすすめポイント:単に「モチベーションを上げる」ではなく、「戦略的に維持する」ための理論を提示。授業設計・自己学習の両方に応用できる。教育×心理×言語が交差する良書。
25. 自己調整学習の成立過程: 学習方略と動機づけの役割
学習科学と教育心理学の視点から、自己調整学習(Self-Regulated Learning)がどのように形成されるかを体系的に論じた研究書。動機づけ・方略使用・メタ認知の三要素を相互作用的に捉え、学習意欲の発達メカニズムをモデル化している。心理学研究の粋が詰まった一冊。
刺さる読者像:大学・大学院の教育心理学専攻者、教師、学習支援専門職。
おすすめポイント:動機づけを「スキル」として捉える新しい視点。努力や根性ではなく、学びをデザインする理論としてSRLを理解できる。読後は“やる気”の意味が完全に変わるだろう。
関連グッズ・サービス
動機づけの本を読んで「やる気の仕組み」が見えてきたら、次は日常の中で“行動を支える環境”を整えることが大切だ。以下のツールやサービスは、私自身もモチベーション維持の助けになったものばかりだ。
- Kindle Unlimited ── モチベーション系の本は「一気に読む」よりも「少しずつ振り返る」読書が効果的。Kindle Unlimitedなら、心理学・教育・ビジネスなどジャンルをまたいで読める。移動中の5分でも自己理解が進む。
- Audible ── 気分が乗らない時期は“聴く読書”が便利。モチベーション理論の解説書や自己成長の名著を耳で聞くことで、通勤や家事の時間が“内省の時間”に変わる。音声で聴くと記憶に残りやすいのも特徴だ。
- ── 自己調整学習や目標管理のトレーニングに最適なタイマー。時間を「見える化」することで集中力が上がり、行動を持続させやすくなる。私は25分集中+5分休憩のポモドーロ法に使っている。
- ── 夜のリラックスタイムに読書を続けるならこれ。紙よりも軽く、目に優しい光で疲れない。モチベーション維持に必要な“静かな習慣”を支えてくれるデバイス。
- ── 動機づけ本を読んだら、印象に残った言葉をすぐメモする習慣を。書くことで意識が整理され、行動意欲が定着する。手書きの筆記は自己効力感を高める心理効果もある。
まとめ:今のあなたに合う一冊
動機づけの本は、「やる気を出す本」ではなく、「自分の内なる声を理解する本」だ。人を動かす力も、自分を支える力も、根は同じところにある。
- 理論から学びたいなら:『新・動機づけ研究の最前線』
- 実践的に使いたいなら:『動機づけ面接〈第3版〉上』
- 教育で活かしたいなら:『学習意欲の理論』
- 医療・福祉の現場なら:『組織の変化と動機づけ面接』
- 自己成長を促したいなら:『はじめての動機づけ面接』
モチベーションは「与えられるもの」ではなく「育てるもの」。 本を通じてその仕組みを理解すれば、頑張りすぎず、自然に動ける日が来る。今日の1ページが、明日の行動につながる。
よくある質問(FAQ)
Q: 動機づけの本は心理学初心者でも読める?
A: 多くは入門書として構成されており、『モチベーションの心理学』や『はじめての動機づけ面接』は専門知識なしでも読める。図解や事例が豊富で、体験的に理解できる構成だ。
Q: 教師や上司として、人を動機づけるために読んでおくべき本は?
A: 『リーダーのための動機づけ面接』『【新版】動機づける力』が特におすすめ。部下や生徒に“やる気を強制しない”支援スタイルを学べる。
Q: 医療や福祉の現場ではどんな使われ方をしている?
A: 動機づけ面接(MI)は、糖尿病・禁煙・リハビリなどの行動変容支援で標準的に活用されている。『医療スタッフのための動機づけ面接1・2』が現場で最も実用的だ。
Q: 自分のモチベーションを上げたいとき、すぐできることは?
A: 「やる気を出そう」と思うより、「行動を小さく始める」方が効果的。『自己調整学習と動機づけ』を参考に、目標を細分化し、成功体験を積み重ねよう。
Q: Kindle UnlimitedやAudibleで読める動機づけ本はある?
A: 多くの心理学入門書やハーバード・ビジネス・レビュー系が対象。耳や電子で“気軽に触れる”ことが、継続的な内発的動機づけを育てる。
関連記事:心の悩みに寄り添うおすすめ本
症状や悩みは人それぞれだが、関連するテーマをあわせて読むことで理解が深まる。



























