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改憲前に「戦争とは何か?」を考える上で読んで欲しい、おすすめ本3冊

『昭和史』

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

半藤一利

 よく考えてみると、学校で現代史を教わったという記憶がないという方が、多いのではないでしょうか。戦後生まれの人はみんなそうでしょう。なぜ、どのようにして太平洋戦争が始まったのか。なぜ日本人だけで300万人以上が亡くなり、広島長崎に原爆が投下されるまで戦争止められなかったのか。子供達に問われても答えられないのではないでしょうか。
 ましてや戦前と戦後の天皇制の変化と天皇の役割は?などと外国人に質問されても、ほとんどの人はよくは分かっていないと答えるしかないのではないでしょうか。この本は昭和史を学び直す格好の材料になります。通読して印象的なのは、やはり人事が組織を動かし世の中を動かしているという事実でしょうか。その点、企業の人事部に属する社会人には必読の書と言えます。

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)


『日本の戦争力』

日本の戦争力 (新潮文庫)

小川和久

 日本の自衛力、戦闘能力は一体どれほどのものなのか?と疑問に思った方はいないでしょうか。 小川氏によれば本書は戦わずして勝つための極意について、読者とともに考えようという本なのだそうです。なぜ戦わずして、とあるのかと言うと、自衛隊は水泳だけが世界トップレベルで後はぱっとしないトライアスロン選手のような、アンバランスな存在なのだそうです。
 そもそもが他国を侵略できる構造になっていないということです。ちなみにここで水泳に比喩されるほど世界最高水準なのは、海上自衛隊の対潜水艦戦能力と掃海能力なのだそうです。両腕だけは筋トレで徹底的に鍛え上げてあるのに、下半身は全く手付かずで、細く弱々しい姿で侵略できる構造になっていないのだそうです。
 改憲論議が盛んな現在、右も左もないノンポリを決め込む社会人も、憲法や自衛隊を感情論ではなく語るために教養を磨いておくべきなのではないでしょうか。


『あの戦争は何だったのか』

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書)

保阪正康

 この本はバランスのとれた戦争本でしょう。近現代史に疎い世代に必要な知識がコンパクトにまとめられています。なので、あまり歴史を学んでいなかったけど、でももうすぐ社会に旅立つと言う大学生にぜひおすすめの一冊です。
 この本を読むと多くの読者が、従来とは違った戦争観を持つに違いありません。指導者の誰もがなぜ戦っているのか、という疑問を持たず無為無策のまま戦争を続けていたと、著者は指摘します。戦争の以前と以降とで日本人の本質は何も変わってはいないのではないかとも述べています。 教育現場において戦略というものの重要性を感じている方に、読んでほしい1冊です 。

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