もう今はそんなことを言う人はあまりいなくなりましたが
その昔、マンガばかり読んでいるとバカになる、なんて言う人種がいました。
新しいメディアが出てくると必ず抵抗勢力的な保守的な人はいるものです。
そんな人にこそ、こういう作品に触れてほしいですね。
『モンスター』
MONSTER 完全版(ビッグコミックススペシャル) 全9巻セット
著・浦沢直樹
ドイツの病院に勤務する天才外科医のドクターテンマ、彼は院長の命令を無視し、頭に大怪我を負った少年ヨハンの命を救います。
そのことで予定されていた出世コースから外され、婚約車からも見限られてしまう。
そんな矢先、院長たちの変死体が見つかりヨハンも姿を消してしまうのです。とにかくすごく怖い緻密な物語です。
人間模様が濃厚で一気読み必至です。事実を思わせるようなリアリティのある内容に固唾を飲みながらもページをめくる手が止められないでしょう。
『おやすみプンプン』
おやすみプンプン コミック 全13巻完結セット (ヤングサンデーコミックス)
著・浅野いにお
小学5年生プンプンの波乱に満ちた人生を描いています。お母さんのプンプンママはヒステリックで自己中心的な性格です。お父さんのぷんぷんパパは単身赴任を断ったことをきっかけにリストラされてしまいます。
プンプンは練馬から転校してきた田中愛子ちゃんに一目ボレ、彼女を守るために宇宙学者を夢見ます。登場人物はプンプン一家と親戚のみ、簡素なヒヨコの姿で描かれていたり。話とは無関係な奇抜な振る舞いが
イラストのイメージからは想像できない、シュールさが際立った作品です。誰でも持っている心の闇がリアルすぎて怖いくらいなのに次が気になる物語です。
『スラムダンク』
SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)
著・井上雄彦
赤い髪の不良少年桜木花道は、一目惚れした赤木晴子に勧められバスケットボール部に入部します。全くのバスケ部初心者だった彼は春子の兄であるキャプテンの赤木剛健、同期ライバルの流川楓をはじめ個性的なチームメンバーに揉まれその才能を開花していきます。
回を追うごとに井上氏の画力が上がって行き、最終回のクライマックスシーンではとうとうセリフがなくなります。
圧倒的な筆力で読者を魅了する不動のナンバーワン漫画といえましょう。
読み進めていくと止まらなくなること請け合いです。
時間に余裕があるときに手に取ることをオススメします。
