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【部活 小説 おすすめ】部活って楽しい!って思えるおすすめ本3選。高校生に読んで欲しい。

『ABC! 曙第二中学校放送部』

ABC! 曙第二中学校放送部

市川朔久子

 機材オタクの古場とたった二人の放送部に所属するみさと。しかも部長は頼りない須貝先生ときています。そこへ管理教育の塊みたいな古権沢先生に目をつけられ部員が増えなければ廃部にすると脅されます。
 いつ廃部になってもおかしくない時期にみさとたちはもっとクラブの存在を知ってもらおうと、昼休みに校内放送を始めます。そんな矢先に超絶美少女の葉月が転校してきました。彼女は他校から男子が見に来るぐらいの美少女ですが、コミュ力がゼロで同級生とも担任とも問題を起こしてばかりの少女です。
 色々な問題は起こりますが、結局一人一人の声は小さくても真実の声はみんなの心に強く響くものだという強いメッセージで締めくくられています。部活に友情に恋にまっすぐ真剣勝負の中学生たちが眩しい成長物語です。


『幕が上がる』

 

幕が上がる (講談社文庫)

平田オリザ

  高校野球には甲子園があるように高校演劇にも全国大会というコンクールがあって、多くの演劇部は高校生の頂点を目指しています。勝つか負けるか、負けたら終わりの世界が文化部にもあるのです。
  物語の舞台はせいぜい県大会出場が目標の弱小演劇部です。ここにあやってきた大学演劇の女王と称された新任の顧問は「何だちっちゃい目標、行こうよ全国大会!」と言い、これまで物足りなさを感じた部員たちはそれに乗せられ奮起します。
  確かにサクセスストーリーがメインの見所なのですが、それだけではなくさおりという高校生が仲間や先生に出合い、家族の存在に気付き演劇というものに真剣に取り組んだことで何を得たかを感じて欲しい作品です。
 まさに今自分が舞台に立って、幕が上がるをドキドキワクワクして待っている新社会人たちにオススメです。


『どまんなか』

 

どまんなか(1) (YA! ENTERTAINMENT)

須藤靖貴

 中学生までエースだった礼文は強豪校の推薦をもらえず大代台高校へ入学。野球部はあるけれどレベルは低く、入部しないまま3ヶ月が経ち、熟慮断行の上で野球部に入部します。大代台高校野球部は礼文が加わったことにより、勝てる野球を目指すことになります。
 一番の見所は体力強化のために、朝練後に部室で作って食べるゴキゲン定食。輝く白米、とろける卵。夢中になってかっ込んでいるさまが文章からも伝わってきて、読んでてお腹が減る小説です。舞台は高校なのですが、今青春真っ盛りの大学生にもぜひおすすめの本です。

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