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【信じる 本 おすすめ】人をもう一度信じたい人におすすめ本3冊

私がオススメしたい本は、大学生の方はもちろんですが、社会人になった人にも、ぜひ読んで欲しいと思います。
そして、もう一度純粋な気持ちで人を信じて欲しいと思います。

 

「十二国記」

月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

まず、一冊目は小野不由美さんが書かれた「十二国記」です。

様々なシリーズから成り立っているファンタジー小説で、その中でも「月の影 星の海」がとても好きです。主人公は、中嶋陽子という女子高生です。
彼女の許にケイキと名乗る青年が現れた事で、彼女の平凡な日々は激変します。異国で一人ぼっちになった彼女はいろんな人に裏切られます。疑心暗鬼となり、誰の事も信じられなくなってしまった彼女の心を救ったのは、ネズミの姿をした楽俊でした。自らの境遇を恨むでもなく、誰かを憎むでもなく生きている楽俊。

そして、陽子にも彼はそっと寄り添ってくれます。押し付けがましい事も言わず、ただそっと心に寄り添ってくれました。あんなに人を信じられなかった陽子が、楽俊を信じられるようになったのは、彼のひたむきさが通じたからです。陽子のように、誰かに裏切られた経験があるという人には、ぜひ読んで欲しいと思います。

 

「精霊の守り人」

守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

2冊目は、上橋奈穂子さんが原作の「精霊の守り人」シリーズです。この作品は最近ドラマ化もされたので、知っている方も多いと思いますが、原作はまたドラマとは違う感動があるんです。
女性でありながら、用心棒として生きるバルサ。彼女の生い立ちはとても悲劇的なものでした。実の親は殺され、育ての親と逃げ回る日々は彼女の心をどれだけ傷付けたのでしょう。そんな自分の幼少期の姿と、チャグム皇子の姿が重なって見えたのだと思うんです。
そして、チャグム皇子もまたそんなバルサの気持ちが分かったのでしょう。血の繋がりなどなくても、人は人をどこまでも深く愛せるのだという事を教えてくれる本です。

 

「魔界皇子虎王伝説」

魔界皇子 虎王伝〈1〉天涯の覇獣(カレヴァーラ) (角川文庫―スニーカー文庫)

3冊目は、井内秀治さんの「魔界皇子虎王伝説」です。若い世代の方には馴染みがないかもしれませんが、三十代後半の方には懐かしいと思います。「魔神英雄伝ワタル」という作品に登場する虎王というキャラクターに焦点を当てたストーリーです。

一体、自分は何者なのかという永遠のテーマを題材にしたもので、虎王という一人の少年が永遠の友と誓ったワタルと旅をするお話です。時には、ケンカになったりもしながら、それでも友を信じ続ける姿に、とても感動します。

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