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女性作家が描く、「究極の恋愛」がテーマのおすすめ小説

女性作家が描く、恋愛の悲喜こもごも…。

恋をするのは尊く、楽しく、けれど楽しいことばかりではないのが世の常です。

時には死ぬほど辛い気持ちを味わう羽目になることも。今回はそんな胸に迫る、女性の視点から描いた究極の恋の物語を紹介します。

 

『恋愛中毒』

恋愛中毒 (角川文庫)

まずは『恋愛中毒』です。

離婚歴のある恋に不器用な水無月の、過去の恋の話が彼女の視点から語られていきます。最初はにっちもさっちもいかない恋愛から何とか逃れようとする女性、といった感じですが、ラストは少々ゾッとする、狂気じみた結末になっています。恋は万人を狂わせるのか、それとも、それほど彼女が心をすり減らしていたのか。人

はどうして、ここまで恋をすることから逃れられないのか。色々と考えさせられる作品です。

 

『あられもない祈り』

あられもない祈り (河出文庫)

お次は『あられもない祈り』です。主人公は「私」、そして相手は「あなた」と形容されていて、それだけでこの小説がどれほど密接な近い視点で描かれているかが分かります。

いわゆる毒親と身勝手な彼氏を持つ主人公は、地獄のような日々の最中に、婚約者がいるはずの「あなた」に再会します。

その恋の中で彼女は成長し、自分を取り巻く環境にある種の折り合いをつけられるようになりますが、その恋とだけは折り合いがつきません。私は作中の「いつでも会える。〜中略〜でも、いつでも会いたいわけじゃなくなった。」という文章に、ままならない恋の全てが記されているような気がしました。

 

『白いしるし』

 

白いしるし (新潮文庫)

最後は『白いしるし』です。白いキャンバスに白い絵の具で描かれた富士山に一目で捉われる主人公の夏目と、その作者の間島。彼は絶対に夏目だけのものにはならない人でした…。方言の口語体で語られるところが大きな特徴の小説です。身近な誰かの物語を垣間見ている、というような気持ちになり、胸が引き絞られること多々。恋をすることから遠ざかっていたはずなのに、いつの間にか落ちている。

その描写が鮮烈な作品でした。女性視点からの恋愛は痛烈に胸を抉る言葉で溢れています。

ヒリヒリしたい時にオススメです。

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