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異世界にトリップしたい人におすすめ本3選

 これは夢か現実かー異世界へトリップできるおすすめ本を紹介いたします。不条理文学が苦手な方でも、すんなり入り込める異世界です。社会人や大学生の方、寝る前の読書におすすめの三冊です。


1.「家守綺譚」

 

家守綺譚 (新潮文庫)

梨木 香歩・作
 まるで流れる水のような文章で、するすると身体のなかに入ってくる一冊です。亡き友の家で暮らす作家の主人公が、人の世のものではない植物や動物を通して亡き友と交流をする。この世とあの世の境目は?境界がだんだんおぼろげになっていく感覚。児童文学でも有名な作者さんですが、私はこの雰囲気が大好きです。「植物園の巣穴」「村田エフェンディ滞土録」も続けて読むことがおすすめです。登場人物が再登場します。


2.「よこまち余話」

よこまち余話

木内 昇・作
 端正で丁寧な文体が特徴の日常に続く異世界。亡くした愛しい人との再会。時代設定は明治時代くらいでしょうか。ひとり着物をつくる内職をしながら、一途に思い人を待ち続ける姿。不思議な予言者の近所のおばあさん。キーワードとして登場するのは世阿弥の「花伝書」と能の世界。儚いからこそ、人生は美しい。色即是空の世界に心地よく酔えます。そして、号泣必須です。


3.「夜市」

夜市 (角川ホラー文庫)

恒川 光太郎・作
 いつどこで開かれるかわからない夜市。夜市に迷い込んだら何か買うまで帰れないーそこで売り買いされているものは?何と引き換えに?ジャンルとしてはホラーになっていますが、恐怖というよりは幻想文学に近い心地よい浮遊感を味わえます。子供のころ夕方帰るときにふと心さみしくなった時のような気持ちを思い出します。情景がまるで目に浮かぶようで、怪しくも美しい一冊です。

「風の古道」と短編2篇が収録されていますが、どちらも日常のそばにある非日常がテーマです。どちらも読みおわるのがもったいなく、大切に少しずつ読んでいました。表紙の金魚の絵も艶やかで、子供が主人公なので、そういうシーンはないのですが、ところどころに色気を感じさせられます。

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