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人生についてもっと深く考えてみたい人におすすめ本

『脳と創造性「この私」というクオリアへ』

脳と創造性 「この私」というクオリアへ

茂木健一郎

 脳が動きを止めたら死であるとされているにもかかわらず、普段私たちはそれほど意識することがないですね。もちろん、この私という意識も、新しいものを生み出す創造性もこの器官が司っています。21世紀中には全ての創造を支配する脳の機能が解明されて、私たちはかつて神と呼ばれていたものに近づくのでしょうか?
 著者は脳科学者としてメディアでもよく登場し、創造性について次のように述べています。創造性の本質には他者とのコミュニケーションが深く関わっています。創造性は個人にしか宿らないと断言したアインシュタインにおいてさえ、妻や友人たちと議論を積み重ねることが、その創造のプロセスに不可欠だったと言っているのです。脳という漢字の篇は体の部位を表す肉付き、作りは髪の毛の生えた頭部を指すと言われています。そう言われれば、どこか芸術的な漢字に見えないこともないですね。

 

『14歳からの哲学 考えるための教科書』

14歳からの哲学 考えるための教科書

池田晶子

  14歳という年齢は人生の大事な転機だということが言えるでしょう。つまり子供の終わりであり、大人の始まりだということができます。昔で言えば元服して結婚し、一人前に戦場に臨んだ歳です。15歳を過ぎれば現代でも労働基準法で就労でき、民法で遺言が出来、臓器のドナーになる権利が与えられています。少年法でもご存知の通り14歳から刑罰が適用されることになるのです。
 この本は中高生向けの哲学の教科書の体裁を取りつつ、人は14歳になるまでに一度は考えておかなければならないことがある、と警告している本です。ついうっかり大事なことを考えないでここまで来てしまった大人たちに対して、思考回路を再起動させるヒントになるかもしれません。ついうっかり大人になってしまった社会人の皆さん、この本を読んでみませんか。


『死体とご遺体 夫婦湯灌師と4000体の出会い』

死体とご遺体 夫婦湯灌師と4000体の出会い (平凡社新書)

熊田紺也

 日常会話ではタブーになっている、逝っちゃってからのことを描いた本です。ただし、あの世の話ではありません。この世とあの世の狭間で、私たちが受ける葬儀サービスの話のことです。著者は現役の湯灌師です。遺体を沐浴させて、洗い清める仕事をするプロです。  元々はテレビ CM のプロダクションで制作を担当していたのですが、30代で独立後バブル崩壊で倒産、借金返済のため49歳からこの仕事に就いたそうです。 著者は団塊の世代に湯灌師としての第二の人生をしないかと呼びかけています。この業界にはまだまだ人材が足りないらしいのです。なんだかんだ言っても死体処理というの特殊な仕事です。しかし、だからこそベンチャービジネスとして捉えてほしいのだそうです。第一に参入者がまだ少ない業界である、第二に設備はとりあえず車1台、パートナーが一人いれば始められるのが良いところです。第三に葬儀業界では今はオプションだが、やがて定番として定着するはずです第四には何よりも喪家に喜ばれる仕事なのです。この言葉を聞いて、さすが元 CM プランナーだなという印象ですね。ベンチャー企業という捉え方もできるのですね。
 まだまだ知らない世界があるということを知ってほしいので大学生に読んでほしいオススメの本です。

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