ほんのむし

読書はみんなのサプリ

読んでいると、日常の幸せに気付かさせてくれる本

日常の中に潜む幸福というものに触れることが
真の幸福なのかもしれません。

そういうことに気づかせてくれる、おすすめ本をご紹介します。

 

『街道をゆく』

街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)

著・司馬遼太郎


週刊朝日で1971年から1996年までの長期に渡り連載されていた作品です。その後、読み切りの紀行文として書籍化されました。
司馬遼太郎作品らしい緻密に調べ上げられた内容で、日本国内だけでなく、オランダ、アメリカ、アイルランド、モンゴル、中国、韓国、台湾など
海外に足を運んで書かれたものも多いです。自らが現地を訪ねることで得られた、その土地の地理、文化、歴史に対する独自の視点を読者に投げかけています。
日本にはすごくいい場所がたくさんあるのに、日本人は他の国にばかり目を向けているように思うことがあります。
この本は日本の良さを再確認できる本といえるでしょう。長いので大学生のうちに読んでおくべき本ですね。

 

『田紳有楽』

田紳有楽・空気頭 (講談社文芸文庫)

著・藤枝静男


谷崎潤一郎賞受賞の「田紳有楽」と芸術選奨の「空気頭」が収録された、ユーモアに包まれた私小説です。
「田紳有楽」に出てくる骨董屋の店主は骨董品の風合いを出すために、茶碗や湯呑みを池に沈めていました。
話はその池の中で進行していきます。会話をするのは沈められている丼やぐい呑みなどの焼き物たちという設定です。
自分にまとわりついていく泥の感覚を語ったり、池の鯉に恋をしたり、池の底から川に出てチベットへ行ったりするのです。
さらには人間に変身して物申したりする焼き物もいます。人間と偽骨董品である焼き物たちによる想像を超えた奇想天外な物語です。
SF好きの方は是非読むべきでしょう。

 

『なぎさ』

なぎさ (角川文庫)

著・山本文緒


同郷の夫は長野を出て、久里浜で暮らしています。夫の佐々井は仕事にいかず、釣り三昧という性格。佐々井と行動をともにしている
後輩の川崎は、芸人を目指していたが挫折し、自堕落な生活を送っています。妻の冬乃は夫の会社がブラック企業ということに気付き
解雇される前に自身の職を探そうとしますが、理想と現実の狭間に立たされどうしても仕事を決めることができません。
そんなある日、元漫画家の妹スミレからカフェを一緒に開かないかと提案されます。「なぎさカフェ」の準備に追われる中
佐々井や川崎にも変化が訪れるというお話です。
どこかトレンディドラマを見ている気分にさせてくれて、下手なテレビを見ているよりもよほど感情移入できますよ。

 

さいごに

ありもしない遠くの世界をみるよりも、足下にもう一度注目してみませんか。
自分探しに疲れた人に読んでもらいたい作品です。

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