人生100年時代とも言われています。
つまり退職後の人生は余生というにはあまりにも長いのです。
この第二の人生を充実したものにするために、中年の今から考えてみるのも悪くありません。
『日本ぶらりぶらり』
著・山下清
坊主頭に半ズボン、リュックサックを背負って、きのおもむくままに九州、山陰、東北をぶらりぶらりと歩く山下清の旅を綴った本です。
独特のリズムを持ったやわらかい文章と、ピュアな感性で描かれたスケッチにほっこりさせられる放浪記です。。
文章は拙いですが、そこから感じ取れる山下氏の真面目さや、優しさに癒やされてください。戦争前後〜昭和中期の街や人々の描写も楽しめると思います。
『初めて老人になるあなたへ』
著・B・F・スキナー
アメリカの心理学者である当時78歳の著者が、 自らが老いていく過程を冷静に観察分析し、それに対し覚悟をしていくために自身が実践してきた方法が語られています。
行動分析学の創始者である彼は自らを徹底的行動主義と称し。人生の楽しみは日常生活による行動から生まれると説いています。
この本は高齢者の日常生活に限定した内容で老いて行くことを、楽しみに変えたいと思っている人に向けて分かりやすい言葉で書かれた覚悟の教科書です。
初老を迎えたと思っている五十代六十代の方にぜひ読んでほしい本です。
『温泉手帳』
著・松田忠徳
国際的な温泉学者である著者は、入浴した温泉数は4700を超えると言う。松田忠徳による究極の温泉ガイドです。ベスト55の温泉、ベスト90の名旅館の他、泉質、効能、歴史、荷揚げ、料理まで温泉の魅力を余すことなく詰め込んだ一冊です。
この本が面白いのはおすすめの温泉ガイド情報だけではなく、歴史や起源まで書かれているところです。
一緒に温泉に入った人達にそのうんちくを披露して一目置かれる存在になってくださいね。温泉が趣味という方にぜひおすすめの本です。
現在、なにか趣味があればそれを継続すれば良いでしょう。
仕事一筋でそれどころじゃないという人は退職する前に見つけておいた方がいいかもしれません。
燃え尽き症候群にならないためにも。
