ほんのむし

読書はみんなのサプリ

人生観が変わる、新たな影響を与えるおすすめ本

自分の運命を自分で決められたらいいのに。
そんな無理なお願いを神様にした人はいませんか。
いったい俺が何をしたというのか、そんな愚痴をこぼした人もいるでしょう。
そんな運命に翻弄され、そんな人生をどう捉えたらいいのかということを教えてくれる良書を紹介します。

 

『グリーンノウの子どもたち』

グリーン・ノウの子どもたち (グリーン・ノウ物語 1)

著・ルーシー・M・ボストン
7歳の少年トーリーは 、大好きなお母さんが亡くなり、2度目のお母さんと打ち捨てられ、両親とは遠く離れた寄宿舎で生活しています。
その年の冬休み、ひいおばあちゃんから手紙が届きました。イギリスの田舎にあるお屋敷グリーンノウで一緒に過ごさないかというのです。
汽車に乗り、途中訳あってボートで案内、なんとかたどり着いたその場所は魔女が出てきそうな古いお城のようです。
怖いくらい年を取ったひいおばあちゃん、グリーンノウで起こるたくさんの不思議な出来事は、トーリーの孤独を少しずつ和らげていきます。
この本は線の細い銅版画の挿絵も非常に魅力的です。

 

『狂気について』

狂気について―渡辺一夫評論選 (岩波文庫)

著・渡辺一夫
大江健三郎の師でもあるフランス文学者渡辺一夫、フランスにおけるルネサンス時代に生まれた人間中心主義ユマニズム研究の第一任者として知られています。
寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきかなど代表的なエッセイ、評論を収録した一冊です。
ヨーロッパ社会で度重なる宗教観の不毛な構造への対抗策として受け継がれてきた寛容の精神。
寛容と不寛容に対する鋭い考察、戦中戦後の苦悩を反映した文章は時代を超えたかちで受け継がれています。

 

『ちいさいタネ』

ちいさいタネ

著・エリック・カール
秋になると強い風が吹くようになります。花の種たちは風に乗って遠くへ運ばれていきます。飛び出したたくさんのための中に特別小さい亀がひとつあります。
小さい種は仲間と一緒に飛んでいきます。たねたちは旅の途中で太陽に灼かれ、氷の山に落ち、海に落ち、やがて朽ち落ちていきます。そして力尽きていくのです。
このお話はある種、社会人に読んでほしい本です。特にサラリーマンに同期で入社しても転職したり子会社に出向したり、リストラされたりで部長になれるのは一握りそんな読み方もできる本です

 

人生なるようにしかならない。そう言ってしまっては簡単ですが、それは真実なのです。
問題はそのときの捉え方しだいなのでしょう。
これらの本は、そういう人生の本質を示唆してくれます。

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