ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【夏目漱石 おすすめ 作品】『こころ』以外におすすめする夏目漱石の小説

旧千円札にもその肖像が使用されていた明治の文豪の一人である夏目漱石。
しかし、高校の教科書で採用されている『こころ』以外の本は読んだことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、大学生、社会人にもおすすめする『こころ』以外の夏目漱石の小説を紹介したいと思います。

 

『三四郎』

三四郎 (岩波文庫)

【あらすじ】 田舎から上京し東京帝国大学に入学した小川三四郎は、大学構内の池で不思議な魅力を持つ里見美禰子に出会い、やがて心惹かれていく。『それから』、『門』に続く三部作の第一作。

この作品は、三四郎が上京して今まで知らなかった世界に触れるという話ですが、
現代の私たちが読んでも考えさせられる作品です。

例えば、三四郎が上京する列車の中で、三四郎が「日本もだんだん発展する」と発言したことに対し、たまたま乗り合わせた英語教師の広田先生は、日本を「滅びるね」と言っています。
当時は、日本が滅びるなどと言えば、非国民扱いされるような時代です。

漱石は、なぜこのようなことを、小説の登場人物に言わせたのでしょうか。
また、ヒロインの美禰子も謎が多い人物で、読んでいて考えさせられる作品です。

マンガで読む名作 三四郎

 

『それから』

それから(漱石コレクション) (集英社文庫)

【あらすじ】 代助は三十才になっても仕事に就かず、父からの援助で裕福な生活を送る「高等遊民」だが、その昔、愛していながらも、親友平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、運命の歯車が回り始める……。

『三四郎』に続く三部作の二部とされていますが、『それから』から読んでも、問題ありません。『三四郎』の登場人物と『それから』の登場人物は異なりますし、話の筋も繋がっていません。
では、なぜ三部作とされるのでしょうか。
一説には、朝日新聞の連載で『三四郎』に続いて、『それから』、『門』が書かれ、三四郎の将来の姿として、『それから』や『門』が書かれたとも言われています。

『それから』の魅力は、描写の美しさです。
例えば、『それから』には、花が多く登場します。三千代が百合を買って代助を訪ねたり、代助が大きな百合をたくさん買って、部屋に飾り三千代を家に呼んだりします。
耽美的な小説が好きな方には、特におすすめです。

 

他にも、『行人』、『吾輩は猫である』、『草枕』、『彼岸過迄』など、夏目漱石が書いた小説のおすすめはたくさんありますが、『三四郎』、『それから』が、特におすすめなので、是非、読んでみてください。

Copyright © ほんのむし All Rights Reserved.

Privacy Policy