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【名作 小説】「名前だけは知ってるけど読んだことのない」おすすめ名作本3選

学生時代、子供時代には小説に触れることがなかった人も
大人になったからこそ良さが分かるかもしれません。
そんな名作を3冊ご紹介します。

 

『新編 宮沢賢治詩集』

新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫)

著・宮沢賢治
宮沢賢治の生前に出版された唯一の心象スケッチです。
春と修羅とその続編『美佐子』を中心に遺品のメモ帳にするされていた『雨ニモマケズ』
賢治が自作した歌詞など全132話を収録したものです。
賢治は詩と呼ばれることを嫌がっていて、心象スケッチという言葉を使っていました。
農業学を通じて得た科学的な知識と信仰していた仏教や、社会を席巻していたマルクス主義のエッセンスが
心から離れることがなかったようです。
岩手の自然風景と融合し森羅万象包み込む宇宙的な詩的世界を構成しています。
宮沢賢治は繰り返し読み込んでいくうちに自分なりの意味が見出されてきます。
もしかしたらそれは著者自身が意図したこととは違うのかもしれません。
でもそうやって自分なりに考えることは進路に迷ってる大学生にはおすすめです。

 

『人間失格』

人間失格 (角川文庫)

著・太宰治
田舎の金持ちの家に末っ子として生まれた大庭葉蔵。
幼少時代は人を恐れていることを悟られまいと他人の前では人を笑わせたり
おどけたりするなど無邪気な自分を演じ続けています。学生時代は酒とタバコ、売春婦、左翼思想に浸り
人妻との心中を図るなど混乱した日々を送ります。
そしてそれ以降は破滅的な女性に溺れ、自殺未遂を繰り返し薬物中毒となっていく葉蔵の陰惨な半生が
克明に描かれています。太宰治の自伝でもあり作品完成の一か月後自らの命を絶ったことから
遺書とも言われている作品です。この作品は人生の岐路に迷った時に読むのをお勧めします。
社会人となってもこのままで俺はいいのかと思った時に読み返し
その度に自分がいると思い出させてくれる小説です。

 

『斜陽』

斜陽 他1篇 (岩波文庫)

著・太宰治
妻子ある小説家との恋に溺れていく没落貴族の家族を中心として物語が展開します。
南国の戦地に召集され行方不明となるも帰国を果たし、その後麻薬中毒となり荒廃した生活を送る弟の直治
夫を失うも最後の貴族として子供たちを温かく見守る母、地方の農村生まれで無頼な生活を送る小説家の上原。
四者四様の破滅のさまがありありと描かれ一見すると悲壮感が漂うこの物語の中に
独特の美しさを残す太宰治の代表作です。

 

さいごに

平穏無事な生活を送っている専業主婦の方、そんな自分の人生と違った女の一生ってどうなんだろうと
考えたことはありますか?自分と違う人生を少し冒険してみませんか。

10代のころに出会っていれば
もしかして人生が変わったかもしれませんね。

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