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【山岳小説 おすすめ】山暮らしをしたい時に読んでほしいおすすめ本

キレイな空気、おいしい山水、青々とした緑に囲まれて山暮らしをしている気分になれる本を紹介いたします。

山登りが趣味の方、アウトドアや自然が好きな方、山岳小説がお好きな方、におすすめの3冊です。

 

「春を背負って」

 

春を背負って (文春文庫)

笹本 稜平・作

 父親が経営していた山小屋を脱サラして引き継いだ主人公。国師ヶ岳と甲武信岳間にある山小屋での生活は不便そのもの。訪れるお客さんは、それぞれに何らかの事情を抱えていて、山小屋のスタッフたちが優しく包みこんでくれます。

人間としての在り方を考えさせられる一冊です。目に浮かぶような凛とした山の姿、澄んだ空気を感じる文章で、森林浴をしているような気分になります。映画化もされているので、併せて観てみるのも良いでしょう。

 

「山小屋ごはん」

山小屋ごはん (ヤマケイ文庫)

松本 理恵・作

 山小屋の手作りごはんの写真エッセイ。限られた材料で工夫してつくられたもの、雲の上のパン屋さん、亡くなった妻が愛したハヤシライス、厚切りトースト、ラーメンやジンギスカンから甘味にいたるまで、シンプルだけど思い入れがたっぷりなメニューが並んでいます。

山登りが趣味の方は、食事目当てで計画を立てたくなることでしょう。

 

「富士日記」

富士日記〈上〉 (中公文庫)

武田 百合子・作

 昭和3941年の富士山麓の別荘と東京の行き来しながら、小説家の武田泰淳の奥様が記した日記。

豪快だけど繊細で好奇心旺盛なお方のようで、まるで友だちのブログを読んでいるかのような親近感を覚えます。何気ない日常生活を雪解けのような美しい文章で綴られています。

淡々とした文章ですがリズム感がとても心地よいです。上中下巻、中公文庫より出版されています。慣れない山荘生活を工夫して乗り越えていくところや、地元の人の素朴さ、草花や鳥の自然描写ま多く、食事に関してなど昭和の雰囲気も楽しめます。

 

さいごに

山には特別な魅力があります。下界から離れたある種の異空間です。山で食べる食事はだからこそ特別。慌ただしい生活に疲れたときに、ふと読みたくなる本です。

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