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【ミステリー小説 謎解き おすすめ】知識が豊富になって謎解きも楽しめる日常ミステリー3選

知識が身につくのと同時に、その知識が絡む謎解きを楽しめる本。

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)

なんと言っても筆頭は『ビブリア古書堂の事件手帖』古書店員経験のある三上延さんが描くシリーズです。

古書についての知識が並外れている店主「篠川栞子」が、ふとした事件をきっかけに店員となった五浦大輔とともに、客から持ち込まれる謎を解き明かしていきます。実在の古書がポイントになるため、古書の知識が無くてもぐいぐいと引き込まれていきます。

この「ビブリア古書堂」は北鎌倉にある設定で、店周辺の情景描写がすぐれており、この本片手に鎌倉散策をするのもお薦めです。鎌倉文学館では、この物語をテーマにした展示会も開かれたことがあり、物語に登場する貴重な古書を見ることができました。

私も行ってきましたが物語の舞台である鎌倉での展示に、登場人物をさらに身近に感じることができました。社会人や大学生など多くのかたが訪れていました。

 

『珈琲店タレーランの事件簿』

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

この作品が気に入ったかたにオススメなのが岡崎琢磨さんの『珈琲店タレーランの事件簿』です。理想のコーヒーを追い求める青年、青野大和が出会った女性バリスタの切間美星は、明晰な頭脳で店に持ち込まれる謎を次々に解いていきます。

こちらもコーヒーの知識を深く知ることができます。どちらの作品も、出てくる男女はシャーロックホームズとワトソンの関係に似ていながら、その恋愛感情の深まりも描かれていてその関係の変化も楽しむことができます。

 

『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん ~今日を迎えるためのポタージュ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

最後にご紹介するのが友井羊さんの『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』。この作品だけ謎を解く主人公は男性。早朝だけひっそりと開いている「しずく」を訪れたOL理恵は、日替わりの温かいスープのような、店主・浅野の人柄に惹かれていきます。

浅野は日常の謎を解きほぐし、優しい味の様々なスープで当事者らの心もほぐしていきます。どの作品の登場人物もそれだけの知識を身につけるまでの様々な物語を背負っており物語に深みを与えています。

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