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【瀬尾まいこ おすすめ小説】心を温かくしてくれる「瀬尾まいこ」おすすめ本

皆さんは、日々の生活に満足をしてらっしゃいますでしょうか。
私自身、特に日々の生活に不満を覚えているわけでもありませんし、不幸だとはまったく思っておりません。しかし、ふと仕事に向かう通勤途中、日曜日の夜寝る前、なんとも言えないモヤモヤした気持ちを覚えてしまいます。でも、そんな生活がどれだけ幸せなものなのか、改めて考えてみてもいいのではないでしょうか。
 そんな、不満はないけれどちょっと辛い日々を送っている、社会人の方や大学生にオススメの本を二作品選んでみました。

 

瀬尾まいこさんについて

皆様、瀬尾まいこさんという作家をご存知でしょうか?2001年に「卵の緒」で坊っちゃん文学賞のを受賞し、作家デビューをした大阪出身の作家です。瀬尾まいこさんは中学校で国語の講師をしながら小説家として活動されてらっしゃいました(2018年現在では、退職されてらっしゃいます)。

 

「優しい音楽」

優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1)

一つ目は、瀬尾まいこ著「優しい音楽」です。私が、瀬尾まいこさんの文章に初めて触れたのは、高校時代、試験問題として瀬尾まいこさんの小説が使用されていたためでした。

試験中にその文章の温かさに心を動かされ、すぐに図書室に借りに行ったことを覚えています。
瀬尾まいこさんの特徴は、なんといっても優しく、日常生活に溶け込む文章です。「優しい音楽」は3つの話の短編小説になっており、どのお話も設定的にはちょっとありえなさそうな話ばかりです。しかし、その3つの話を読み終わるころには、心がほっこりと温かくなって、家族だったり恋人だったりに会いに行きたくなる事でしょう。

 

「幸福な食卓」

 

幸福な食卓 (講談社文庫)

二つ目の作品は瀬尾まいこ「幸福な食卓」です。こちらの作品は2007年に女優の北乃きい主演で映画化されているので、知っている方も中にはいらっしゃると思います。この作品の大きなテーマは「人と人とのつながり」と「家族の絆」です。

こちらの作品も、一般的な家族の形とは少し異なっています。作品紹介でもふれているとおり、父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄、少しいびつでも互いを思いやる気持ちが、読み進めるうちにどんどんと伝わり、自分の大切な人や家族を思い出してしまいます。

 

さいごに

紹介させていただいた二作品は、どちらもどこかいびつな人間関係で構築された人々がでて来ます。型にはまるだけがすべてではない、思いやりにいびつさは関係ない、前を向いて生きていこう、そう思わせてくれる素晴らしい作品です。
これを機に「瀬尾まいこ」の作品の暖かに触れてくれる人が一人でも増えてくれることを願っています。

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