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ノーベル賞作家「カズオ・イシグロ」はおすすめ本

大学生や社会人におすすめする本はやはり2017年にノーベル賞を受賞したカズオ・イシグロさんの本です。

 

「私を離さないで」

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

私が読んだのも数年前で当時ドラマ化された「私を離さないで」という本です。英語では「Never let me go」です。タイトルも素敵だと思います。内容はクローン人間という衝撃的な話ですが、それはメタファーに過ぎず「人間の人生は自分が思っているよりも短い。

短い時間の中でどう過ごすのか」というものがテーマであり作者自身もそのような事を語っています。ノーベル賞作家の本と言うと身構えてしまう方も多いと思いますが、カズオ・イシグロさんの本は難解な言葉も使わないのでとても読みやすいのが特徴です。またイギリスの自然の描写が美しく、静かな世界が広がっています。

割と読みやすいと思っていると、終盤に差し掛かってくるので夢中になって読み上げてしまうような感じです。私はこの本がカズオ・イシグロさんの本を読んだ最初の本ではありますが、読み終わった瞬間にもしも日本人(厳密に言えばカズオ・イシグロさんは日本人の血を持つイギリス人です。)が次にノーベル賞を取るとすれば,この人だろうと思いました。その予言は数年後に当たったわけです。

 

「日の名残り」

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

また代表作品である「日の名残り」はカズオ・イシグロさんの本の中でおすすめできる本です。またAmazonの社長が一番好きな本としてこの本を揚げています。ブッカー賞を取った作品というよりも、この本の良さをその事実が示していると思います。

「私を離さないで」とは全く違う話でイギリスの第一次世界大戦後くらいからのイギリスの貴族の執事の話です。執事は完璧に仕事をこなすことをモットーにしていて、その仕事ぶりはプロそのものです。でも執事そのものを完璧にこなすあまりに、父親の死を見届けるのも後回しになったり、同じ屋敷で働く女性から好意を持たれるのですが、彼女の気持ちを受け取る余裕や度量がありません。

晩年になり新しいアメリカの主人に仕えることになり、その主人から休暇とイギリスを旅行するように言われるところから始まり、旅行をしながら過去を回想していきます。最後には好意を寄せてくれていた女性の所に会いに行くのですが・・結末は書くのは控えましょう。でも「日の名残り」という題名に相応しいエンディングだったと思います。この作品もイギリスの自然を美しく描きあくまでも静かな世界観が広がっているのが特徴です。またとても読みやすいのでおすすめです。

 

ノーベル賞ということだけではなく良質な本を読むというのは、やはり自分の教養や宝になります。また物の見方も多少変わってくるのではないかと思います。無理にとは言いませんが、大学生や若い社会人におすすめしたい本です。

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