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大切な人を失ってしまった子供に。おすすめ絵本3選。

戦争に限らず、大切に思っている人が目の前からいなくなってしまうのは悲しいことです。
不条理のなかにも何とか心の整理をつけたいものです。

今回はそんな大事な人の死について描かれた絵本を紹介します。

 

『ちいちゃんのかげおくり』

 

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

著・あまんきみこ
お父さんは戦争に行く前の日おじいちゃんにかげおくりの遊びを教えてくれました。10数える間かげぼうしをじっと見つめて空を見上げるとかげぼうしがそっくり空に映って見えると言うのです。
ちーちゃんとお兄ちゃんはかげおくりをして遊ぶようになりました。でも戦争が激しくなって爆弾を積んだ飛行機が飛ぶようになると、かげおくりなど出来なくなったのです。
かげおくりは影の残像が白い影として空に見えるものだそうです。このかげおくりの遊びをしたことが後半の悲しい場面での救いにつながってきます。
戦争というものを考えてみたい、そんな社会人にオススメの本です。

 

『わすれられないおくりもの』

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

著・スーザン・バーレイ
アナグマは賢くてみんないつも頼りにしていました。物知りのアナグマは大変年を取っていて自分の死を悟っていました。ある晩、アナグマはトンネルを走る夢を見ながら死んでしまいます。
友達に手紙を残して。もちろん人の死が悲しいことには違いないのです、が著者が積極的な視点を持って死を捉え、小さな子供にも分かりやすく説明し、残された人々それぞれに故人の思い出が永遠に残ることに焦点を当てたところが素晴らしいと思います。
消して楽しい絵本ではないのですが、何度読み返しても感動する絵本です。身近な人が亡くなって悲嘆に暮れているという方におすすめの本です。

 

『大人になれなかった弟たちに…』

おとなになれなかった弟たちに…

著・米倉斉加年
少年が小学校4年生の時、太平洋戦争の真っ最中に弟のひろゆきは生まれました。その頃が食べるものが十分に無く母のお乳も出なくなってしまいました。
時々配給されるミルクの缶、それがひろゆきの大切な食べ物でしたが、甘いものなど何もない時代、食いしん坊だった少年にとって甘い甘い弟のミルクはあまりにも魅力的でした。
ひろゆきはそれしか食べられないのだとわかっていても、少年は手を出してしまうのです。あまりにも切ないお話ですが、この少年は俳優でもある作者米倉斉加年その人なのです。
そんなヘビーな作品ですが一度は読んでおきたいものです。

 

自分が死んだときに、現世の人々の心の中に生きつづけることができるのなら
死ぬということは、そんなに怖れることではないのでしょうね。
そうあるべく、生きているあいだは精一杯頑張ろうという気にさせる絵本です。

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