さまざまな健康法が世の中に出回っていますが、自分の体に本来備わっている「免疫」を知ることにより、より健康について学ぶことができます。風邪をひきやすい方、癌家系で心配な方、自己免疾患の方、花粉症などのアレルギーをお持ちの社会人や大学生にオススメの三冊を紹介します。
医師でも嫌がる免疫というジャンルですが、まるでドストエフスキーを読んでいるようなディープな世界です。人間の体の神秘を垣間見れます。
1.好きになる免疫学 (KS好きになるシリーズ)
萩原 清文・作
難しい免疫学をかわいらしいイラストで説明してくれる一冊です。常に動き続ける免疫。毎日毎日新しい自分を作り出しているという生命の神秘にびっくりさせられます。医学生向きに書かれた本ですが、一般人にも読みやすくオススメです。
2.「免疫学個人授業 」
多田 富雄,南 伸坊・作
免疫力をアップしよう!なんてよく言われていますが、免疫はただ強めればいいという単純なものではありません。細胞のひとつひとつが自分なんだ、こんなドラマが繰り広げられているんだと、宇宙の神秘のような世界を味わうことができます。
この本が書かれたときよりも研究は進んでいるということを差し置いても、免疫学の基礎を学ぶには十分すぎる一冊です。個人授業シリーズで、一般人代表の南さんが難解な世界にチャレンジしてくれているので、わかりやすいです。
3.「ぜんぶわかる血液・免疫の事典」
文字だけでは想像できない血液や免疫の流れをカラーつきイラストでイメージしやすくしてくれます。医学生向けに書かれたものですが、多彩で登場する細胞の名前なども丁寧なイラスト解説できちんと整理することができます。
これを読み終わったあとには免疫とはなにか、きちんと話をすることができるようになるでしょう。免疫アップというサプリメントや代替療法についても正しい知識をもっていれば、どういうふうに付き合っていくべきか分かるはずです。