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【知恵 絵本 おすすめ】生き方のコツ、知恵というものを絵本から学ぶ

人生とは与えられた環境で精一杯生きること、それがシアワッセにつながるんだ。
そんなタイトルの本を書店でみかけますが、それって本当なんです。
そして、それは動物も人間も変わりはありません。

 

『駅の小さな野良ネコ』

駅の小さな野良ネコ

著・ジーン・クレイグヘッド・ジョージ
駅前の空き地には、野良ネコたちがねぐらを作っています。毎朝、決まった時間にネコおばさんがやってきてキャットフードをくれます。
小さなトラネコは、飼い主に前に投げこまれ、必死でこの空き地に逃げてきました。キツネやフクロウにおびえながらも、ネコの仲間に加えてもらい、順位にしたがってキャットフードを食べられるようになりました。
マイクは、そんなトラネコを見て、飼いたくてなりません。でも、手を出すとすばやく逃げられてしまいます。
小さな体で知恵を使って生き抜くトラネコと、里親と暮らしながらネコに心を寄せる少年を交互に語っている心温まる物語です。動物の仕草や臭いまでが伝わってくるような作品です。

 

『ごきげんいかが、がちょうおくさん』

ごきげんいかが がちょうおくさん (世界傑作童話シリーズ)

著・ミリアム・クラーク・ポター
どうぶつ村にすんでいる、がちょうおくさんのおはなしです。がちょうおくさんは、そそっかしくて、もの忘れがひどく、とっぴょうしもないことばかり、つぎつぎにしでかします。
とてもお天気のいい日に雨靴を探したり、畑にたまねぎの種を蒔いて、芽が出てくるのを見張ったり。プレゼントの「ジグソーパズルのピースをひとつずつつつんでリボンをつけ、もとの箱に入らなくなったりするのです。
それでも、どうぶつ村のみんなは、がちょうおくさんがだいすきです。
続編に「おっとあぶないがちょうおくさん」があり、がちょうおくさんを主人公にしたエピソードが全部で12話収められています。
読み聞かせに向いていて、子どもといっしょに大笑いができる絵本ですよ。

 

『はんぶんのおんどり』

新装版はんぶんのおんどり

著・ジャンヌ・ロッシュ=マゾン
おとうさんが亡くなって、二人の息子が、財産を半分に分けることになりました。欲張りな兄さんは、いいほうをぜんぶ横取りしたうえ、さいごに残ったおんどりを、まっぷたつに切ってしまいました。
弟は、このかわいそうなおんどりを一生懸命、看病しました。元気になったおんどりは、たった1本の足でも早く走れるし、しゃべることもできるようになりました。
そして、命を助けてくれた弟にお礼をするときがきた、というではありませんか。
昔ばなしのような味わいをもつ物語。起承転結がはっきりしているので、読みやすいです。世の中の道理について語られた本で、大人でもなるほどなと納得できる内容です。

 

道徳の時間に教訓めいたテキストを読むよりも、却って、こういう絵本の方がスッと真実が心の中に入ってくるのではないでしょうか。
大人になっても、素の心を大切にしたいと思ったら手にとることをおすすめします。

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