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【欲望 辛い 本】読むと不安や心配になる本、人間の欲望は怖い。

人間の欲望にはさまざまなものがあります。
その欲というものを全面に出した作品を3冊、ご紹介します。

 

『女獣心理』

女獣心理 (講談社文芸文庫)

著・野溝七生子
美しくも陰りのある女神征矢と美術学校で同窓だった沙子、沙子の婚約車の塁の3人を軸に係る恋情物語です。
ギリシャ神話に登場する女神レーダーに例えられた神秘の女、征矢の強烈な女性像と三人の自己愛が描かれています。
征矢のような美しい目を持つ女性に惹かれます。
変な噂を流されても弁明せず矜持を守る征矢の姿は堪りません。

 

『残穢』

残穢 (新潮文庫)

著・小野不由美
誰もいないはずの床下から何かが徘徊する気配、存在しない赤子の泣き声、床を引きずる音、普通のマンションで起きる不可解な現象の数々を調査するうちにその土地にまつわるいくつもの不吉なに死に突き当たります。
実際にあっても不思議ではない話がリアルすぎて、フィクションかノンフィクションかわからず、ただただ怖すぎました。
夜には読まない方がいいでしょう。読んでいくうちに真綿で首を絞めるように少しずつ明らかになる恐怖というのを体験したいそんな大学生におすすめです。

 

『ドグラマグラ』

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

著・夢野久作
舞台は大正時代記憶喪失に落ちで、自分が何者なのかわからなくなった主人公が自分の目覚めた病院の精神病棟で記憶を取り戻すために奔走します。
狂人の脳内で繋がれる物語は非常に難解かつ奇妙で読むと発狂する小説として知られています。
独特の文体と精神病の描写がグロテスクなシーンがより怖かったです。あまりの世界観と物語から押し寄せる波に脂汗を書きながら貫徹して読んでしまうでしょう。
社会人なら週末に読むべきでしょう次の日が仕事だったらちょっと休んでしまいそうです。

 

ある欲は、愛情という形をもって出現し、他方で怒り、恨みという形を持って現れることもあります。
それが、あまりにもエスカレートすると精神に影響が出てくるまでになります。
月並みな言い方ですが、何事もほどほどにしましょうね。

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