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【恐怖 本】恐ろしいことは意外に身近に潜んでいる!おすすめ本3選

自分にはそんなドラマみたいな状況は良しにつけ悪しきにつけ起こらないよ。
そう高をくくって人生を送っている人はいませんか。
ここの小説に出てくる人たちもそう思ってたけどある日突然という感じだったのかもしれませんよ。

 

『悪人』

悪人(上) (朝日文庫)

著・吉田修一
土木作業員の清水祐一は携帯サイトで知り合った保険外交員の石橋佳乃を殺害します。祐一を運命の相手だと信じる馬込光代は自首しようとする彼を引き止め少しでも長く一緒にいたいとともに逃亡することになります。
そんな中、大学生の増尾圭吾に殺人犯の疑いがかけられます。悪人の中には恐ろしすぎる悪役など一人も登場してこない気もしますが、本当の悪人は誰なのかという問いかけに答えを出してくれる本だと思います。
人間って怖くて切ない存在だなと思える一冊です。恋をしている社会人の方に読んでもらいたい本です。

 

『プラナリア』

 

プラナリア (文春文庫)

著・山本文緒
できれば関わりたくないどうしようもないひねくれものの女性達を描いた五つの短編集です。乳癌の手術に成功するも、その後遺症の辛さでやさぐれて無気力な25歳のはるか。
仕事に夢中で突然離婚を言い渡された36歳無職のりょうこ。夫がリストラされ夜勤パートと夫の面倒に追われる43歳主婦のまほ。
収入のない大学院生の恋人からプロポーズされ戸惑う25歳の美都。脱サラ後ちっぽけの焼き鳥屋を経営しているすみ江に惚れるバツイチの36歳の誠。
とにかく登場人物のキャラクターが強烈で印象的な直木賞受賞作品です。女性の本質、特にマイナス面を描かせたら天下一品の作家です。
読んでてちょっと嫌な気持ちになる女性もいるでしょう。

 

『ガダラの豚』

ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)

著・中島らも
主人公の大生部多一郎はアフリカ呪術の研究で有名な民族学者です。妻の逸実はあることがきっかけで精神を病み、新興宗教にのめり込んでしまいます。
呪術の調査でテレビスタッフとアフリカに渡った大生部は、現地で呪術師バキリと出会いそこでまさかの事実を知ることになるのです。
呪術師バキリのパワーは計り知れず、読んでいてあまりの緊迫感に心臓が口から出そうになるでしょう。
ドキドキしたい小説が読みたいと思っている大学生にオススメの本です。

 

どの本も一応解決はするのでよかったんですけど
さすがにハッピーエンドというわけにはいきません。

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