落ち込んだ時は、益田ミリさんの４コママンガがおすすめ。
漫画スタイルなので、普段本を読まない方も気軽に読めると思います。
大学生、社会人、どんな人にもおすすめです。
「今日の人生」
（ミシマ社、益田ミリ）
日常生活のちょっとした出来事を、著者の心の動きとともに描いた作品。自身の体験がそのまま題材になっており、小さな日記帳のようなイメージです。
街を歩いているとき、電車に乗っているとき、家でくつろいでいるとき。
当たり前のように過ぎていく時間の中で、ふと立ち止まって自分を見つめてみる。
笑ったり泣いたり、嬉しかったり落ち込んだり。人は誰でも、いろんな感情を抱えて生きています。
いつもと変わらない日も、かけがえのない人生の1ページ。
大きくても小さくてもいい。その日の自分的ハイライトを見つけてみよう。
今日もおもしろい1日だったな。そんな日々を積み重ねていったら、毎日がワクワクして楽しく暮らせるようになりそうです。
「週末、森で」
田舎で暮らす翻訳家の早川さんのもとへ、週末になると遊びにやって来る、都会暮らしのお友達せっちゃんとマユミちゃん。仲良し3人組が繰り広げる会話は、等身大の女性そのもの。
仕事の愚痴、悩み、日頃の鬱憤を晴らすかのように、非日常の時間を楽しむ3人。
読み進めていくと、「そうだよね！わかる！」同じ思いを持つ自分が重なっていきます。森を歩いてみたり、湖でカヤックに乗ってみたり、自然の中に身を置きながら、少しずつ心が変わり始める。
早川さんが教えてくれる言葉にヒントが隠されていて、都会という日常に戻った2人は気づかされるのです。
迷ったとき、そこを抜け出す答えは別のところに転がっていて、目線を変えたら見えてくるものもあるよ。そう思わせてくれる作品です。
「すーちゃん」
誰しも一度は考えたことがあるでしょう。自分って何だろう、何をしたいのだろう、このままでいいのだろうか・・・
30代独身、カフェ店員のすーちゃんを軸に、悩める心の葛藤をリアルに描いています。今の自分を変えたくて、流行りのものを手当たり次第に試してみるものの、どれもパッとしない。
何かが違う。こんなの自分じゃない！ じゃあ、どうすれば変われるの？
自分の気持ちって、自分では案外わからないものかもしれません。
元気な私も、そうじゃない私も、今の私が本当の私。変わろうなんて思わなくてもいいのかな。
そう思ったら、ちょっとだけ楽になった。目の前が明るくなって、一歩踏み出せそう。
悩める人たちの背中を押してくれるような1冊です。
