あなたのストレス解消法はなんでしょうか。
運動、読書、酒を飲むこと、歌うこと、いろいろあるでしょう。
そう、いろいろな解消法があっていいのです。
だって、そんなことまで指示されてしまうんなら、それことストレスになってしまいますからね。
『ボヨンボヨンだいおうのおはなし』
著・ヘルメ・ハイネ
昔あるところに一人の王様がいました。国は平和で人々は楽しく暮らしていましたが、王様は山のように仕事を抱えていて、笑ったり遊んだりする暇もありませんでした。
夜、布団に入っても国の問題が気になって眠れません。ある晩、どうしても眠れなかった王様はベッドの柱によじ登り勢いよく飛び降りてみると“バーヨーーン、ボヨヨン、ボヨヨン”
飛び跳ねる度に心配事が消え、辛い悩みを忘れることができたのです。ストレスの解消法は人それぞれですが、でも、もしそれを禁止されてしまったらどうでしょう。
ストレスから様々な病気が起こる現代ならではのお話です。人に迷惑をかけない程度のストレス解消法なら大目に見てあげなきゃいけませんね。
日々ストレスに囲まれているなあと思っている会社員の方に読んでほしい本です。
『あおい目のこねこ』
著・エゴン・マチーセン
昔、青い目の元気な子猫がいました。ある時子猫はネズミの国を見つけに出かけました。ネズミの国を見つけたらもうお腹を空かすことはありません。
青い目のこねこは行く先々で困難に会いますが、飄々と先に進んでいくのでした。同じくネズミの国を探す黄色い目の5匹の猫たちに青い目を馬鹿にされながらも一緒に暮らすようになります。
面白いことをしてみよう！何にもなくても元気でいなくちゃいけないもの！仕事や人間関係で煮詰まったときこんな気楽な子猫のポリシーにお世話になることもあります。
特別、奥が深い話ではないのですがこの飄々としたスタイルは癒されますよ。
『ぐるんぱのようちえん』
著・西内ミナミ
ぞうのぐるんぱはずっと一人ぼっちで暮らしてきたので、汚くて臭い匂いもします。ひとりぼっちで寂しくて大きな涙を流すのでした。
ジャングルの会議でぐるんぱを働きに出すことが決まり、みんなで綺麗に洗い見違えるほど立派になって出発します。
ところが働きに行く先々で失敗を繰り返しクビになってしまいます。昔のように涙が出そうになりました。子供も大人も楽しめるこの作品の魅力は、シンプルで語感の良い文章とカラフルで可愛いイラストでしょう。
繰り返しの楽しさ、話の展開の面白さ大人になってから読むとまた違った受け取り方ができますよ。
絵本なので子供向けに書かれたんでしょうけど
なんだか作者は大人に向けてメッセージを伝えたいんじゃないかと思ってしまいます。
そのくらい示唆に富んだ内容ですよ。
