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試練!兄/姉になる子供に贈りたい絵本

『第一子は新しく産まれた赤ちゃんが自分の家にやってきた時、愛人を連れ帰った夫に“今日からこの人もこの家で暮らすよ”と告げられた妻くらいの衝撃を受ける』
―――そんな言説を聞き、大変驚いたことがあります。
どう考えても辛く苦しい試練を、どうやって兄/姉に乗り越えてもらおうか…。そんな悩みをお持ちの方におすすめしたいのが、自分の下に赤ちゃんが産まれた兄/姉を描いた絵本です。

 

「うさこちゃんとあかちゃん」

うさこちゃんとあかちゃん (ブルーナの絵本)

一冊目は「うさこちゃんとあかちゃん」(ディック・ブルーナぶん/え、まつおかきょうこやく)。
ある日おとうさんとおかあさんは、うちに赤ちゃんがやってくることをうさこちゃんに教えます。うさこちゃんは大喜び!さっそく赤ちゃんにあげる贈り物を作り始めます…。
新しく赤ちゃんがやってくる幸福感に満ち溢れたこの絵本。複雑な感情や難しい言葉は一切なく、“赤ちゃんがくること=とってもよいこと!”というシンプルなメッセージが強く伝わってきます。まだ幼いうちに兄/姉となる子供にも理解がしやすく、かつポジティブに状況を説明することができるので、おすすめです。

 

「みつけてくれる?」

みつけてくれる?

二冊目は「みつけてくれる?」(松田奈那子著)。
赤ちゃんがお母さんと一緒に帰ってくる日に、はなちゃんはこっそり隠れる場所を探します。その理由は“まだおねえちゃんじゃないから”。隠れる途中で出会う動物たちみんなに、はなちゃんは問いかけ続けます。“あかちゃんがきてもわたしのこと だっこしてくれる?”“わたし おねえちゃんに なれる?”…。
この一つ一つの問いかけに対する動物たちの答えが、これから兄/姉になる子供の中に静かに根付き、きっといつか花を咲かせてくれるはずです。不安でいっぱいの気持ちを優しく包み込むような色鮮やかなイラストも楽しみながら、何度でも繰り返し読んであげたい一冊です。

 

「ちょっとだけ」

ちょっとだけ (こどものとも絵本)

三冊目は「ちょっとだけ」(瀧村有子さく 鈴木永子え)
赤ちゃんがやってきたなっちゃんのおうち。ママはいつもお世話で忙しそうです。だからなっちゃんは「ちょっとだけ」がんばり、「ちょっとだけ」がまんを続けます。でも、それに気が付いていたママは…。
第一子の複雑な気持ちを決して見逃すことなく、温かく包み込んだ素敵な絵本です。兄/姉はこんなにも我慢をしているのか…、と、読み聞かせをする親の目頭が思わず熱くなってしまうかもしれません。『いつでも“抱っこして”と言っていいんだよ』という気持ちを込めて、毎日でも読み聞かせたい一冊です。


以上が、私がおすすめしたい「兄/姉になる子供に贈りたい絵本」です。実の親だけではなく、保育者や祖父母にもおすすめの本ばかりです。また、これから第二子以降を迎えるご家庭へのプレゼントにも最適だと思います。ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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