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男性向け、あまり大っぴらに言えないノウハウ本

『ポルノ雑誌の昭和史』

ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)

川本耕次

タイトルのポルノ雑誌とは単なるエロ本ではありません。一般の書店を通さない販売ルートで売られていた本です。本屋を通さないと聞くと怪しい雰囲気がプンプン臭うかもしれませんが、別に暴力団の資金源になるような無修正本ではありません。通販や自販機などで販売されていたエロ本なのです。
 今やすっかり歴史の表舞台から消えてしまったけど、人々がエロに飢えていた時代には通販や自販機売りで十数万部を売り上げていた本も少なくないのだと言います。本書ではエロ本編集者としての著者の体験をもとに、戦後から現在までのエロ本の勃興から衰退までを辿っています。
  編集者のこれまでの苦労話、モデルの集め方の違いやら、缶詰の自販機にヒントを得たという自販機の歴史、モデルを脱がせる技術などについて熱く語りつくされています。正直アホくさいし、ためにならないと言ってしまえばそれまでなのですが、日陰者たちの息吹を感じられる貴重な本はなかなかありません。社会に出る前に社会の暗部を知っておきたい大学生のみなさん、いい勉強になりますよ。


『なぜ人妻はそそるのか「よろめき」の現代史』

なぜ人妻はそそるのか? 「よろめき」の現代史 (メディアファクトリー新書)

本橋信宏

 人妻と聞くと少し変な想像してしまうのは私だけではないでしょう。本書の問題意識もそこにあります。つまり他人の妻でしかなかった人妻がどのような経緯で欲望の対象として大衆化していったかということです。
 この問題を考える過程で人妻自体が魅力を増していった社会的背景は見逃せません。経済成長に伴い、家事の市場化が可能になり、美に時間やお金をつぎ込める人妻が増えたという事実があります。だけど誰もがそのような余裕がある生活をしているわけではなく、極端な話が大根を買ったついでにラブホテルに突撃するような主婦もいるわけです。そして重要なのは大根片手の主婦に、夫以外の相手がいるということです。つまり普通の人妻に男が欲情しその男が人妻に出会える仕組みが存在するのです。
 このブームは後押ししたのが風営法の変化によるデリヘルの隆盛、それに児童ポルノ禁止法による女子校生を題材にすることを自粛し始めたアダルト業界の動きが大きいでしょう。このことにより穴埋めでギャラが割安の人妻の割合を増やしていったと言う社会的な背景があるようです。


『本当のモテ期は40歳から』

本当のモテ期は40歳から (メディアファクトリー新書)

青木一郎

  本書でいう女性から好かれるコツは自慢話の一辺倒の「上から目線」でもダメで、卑屈な印象を相手に与える「下から目線」も駄目、最も望ましいのは「横から目線」なのだそうです。相手の特性や立場を理解した上で、同じ視点から対話する姿勢のことなのだぞそう。この達人がなでしこジャパンの佐々木監督です。攻撃の要であった澤選手をMFにポジション変更する際、命令ではなく説明を尽くして本人の了解を得たり、ワールドカップ決勝戦延長で選手からの提言をすんなり受け入れて作戦を変更したりと、選手との間には実にフラットな関係が築けていたそうです。
 以上はいわば基本編とも言えるでしょう。さらに本書が興味深いのは応用編として「福山雅治より石田純一がモテる理由」「羽賀研二の悪魔的な褒め言葉」「出会いは合コンより○○○」など先のステップに進みたい方向けのノウハウもあります。ちょいワル社会人にオススメの本です。

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