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切ない混沌としたラスト・没頭してしまう本3選

報わるだけの幸せなラストなんてもう見飽きた。
そんな方におすすめの、少しブラックで切ない、おすすめの小説を3冊ご紹介させていただきます。

 

『向日葵の咲かない夏』

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者:道尾秀介
主人公は小学生の「愛されない」少年です。
ある日、自殺したとされるS君が「蜘蛛」の姿となって主人公の前に現れるところから始まります。
Sくんは主人公に「僕は自殺じゃない!殺されたんだ。だけど犯人がわからない...」と打ち明け、ここから主人公の「僕」と僕の妹と蜘蛛になったSくんのスリリングな探偵ごっこが始まります。
犯人は誰なのか、なぜSくんは殺されたのか。
3人が導き出そうとするその答えにに近づけば近づくほど真実は遠のいていってしまうようなもどかしさ、そして今まで読んできたお話しのすべてが覆されてしまうような衝撃的かつ切なすぎるどんでん返し。
このスピード感あふれる物語に、あなたも一晩で読み切ってしまうに間違いありません。

 

『母性』

母性 (新潮文庫)

著者:湊かなえ
「無償の愛」「母性」まさにタイトルについて考えさせられる作品です。
母親に「なりきれない」母とそんな母を恐れながらも「愛する」娘の「親子とは何か」を巡る、親子が描かれたストーリーの中でも全く新しいジャンルの物語です。
愛する母を亡くした「母」、愛する母から「本当の母の愛」を感じられない娘。とうとう娘が首を吊り自ら死を選ぶところからお話は始まります。
単純に「愛」を課題に描かれたストーリーではなく、読めば読むほど「謎」を深めていき、この世界に飲み込まれてしまうこと間違いなしです。
余談ですが私はこの本を読んだ後「もし私がこの先出産をしたとして、その子のことを無償で愛せるか」ということに深く悩んだりもしました。

 

 

『暗いところで待ち合わせ』

暗いところで待ち合わせ

著者:乙一
視力を失くしたミチル、殺人事件の犯人として追われるアキヒロ。まったく別の環境で生き生活をしてきた無関係の二人の、突然始まった「同棲生活」の物語です。同棲生活というよりは、お互いがお互いを「一人で生活させる」ためにハラハラするばかりの日々の物語。
なんと目の見えないミチルは、知らない人間の気配に怯え、身を守る手段として「気づかないフリ」をしているのです。
そんな二人のハラハラと切なさと、そして暖かさの詰まった本書に、きっと没頭してしまうことでしょう。

 

さいごに

どれも、高校生や大学生、社会人として生きる我々に近い世界の中で、想像もつかないようなどんでん返しが待ち受けている作品です。
あなたの日常の見方がこの「小説」で変わってしまうかもしれません。

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