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自分らしい生き方―発達障害という個性から―

近年、発達障害者の増加が訴えられてきました。自閉症やADHDなどの言葉は珍しいものではなくなっています。しかし発達障害が生来的な障害ならばいつの時代もその割合は一定であり、増加することはないはずなのです。しかし増加しているのは事実。

とすれば変化している社会の側に障害を生む問題があるのかもしれません。そんな社会を見つめ直すためのオススメの本をご紹介します。

 

「コンビニ人間」

コンビニ人間

まず1冊目は村田沙耶香著「コンビニ人間」。

この本はコンビニで働く、古倉恵子が主人公です。彼女は幼少期、母と共に公園で死んだ小鳥を発見し、焼き鳥が好きな父の為に焼き鳥して食べようと提案します。驚いた母はそんな彼女の奇異さを打ち消すように「かわいそう」を伝えますが彼女には理解できませんでした。

このエピソードでは健常の母とおかしい(いわば障害のある)主人公を対比して見つめることが出来ます。私達は無条件に母の方が正しく健常であり、主人公は異常だと感じてしまいます。

しかしこの本は主人公の一人称で語られる形が取られているため、主人公の思考を辿るとその正しさにも気づくことが出来るのです。確かに私達は愛玩動物の死に対して「かわいそう」と思います。

ですが主人公からすると、死んだ小鳥がかわいそうなら、その小鳥の墓に供えるために摘んだ花はかわいそうではないのか、となるのです。私達は勝手な都合で命に線引きをしています。

果たしてそれが本当に正しいのか、考えさせられます。そんな主人公が大人になってどうしてコンビニ人間に至ったか、は実際に読んだ時の楽しみにしてほしいと思います。

 

「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」

発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由

オススメしたい2冊目は栗原類著「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」です。メディアでおなじみの栗原類さんですが彼はADD(注意欠陥障害)の診断を受けています。彼も学校社会になじめず不登校を経験しています。ですが今ではモデルとしてだけではなく、様々な分野での活動をされています。その土台は社会の当たり前を押し付けず彼を見守った母にありました。

これから社会に出る大学生、またすでに社会人という方も、当たり前に見えている社会のレールから一旦降りて、違った視点で社会を見つめ直すと、自分らしく生きられるヒントを得られるかもしれませんよ。

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