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学生や子供時代に戻りたい大人へ、おすすめ小説3選

『ハケンアニメ!』

ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)

1冊目は、辻村深月さんの『ハケンアニメ!』です。この作品は、アニメーション制作の現場を舞台に、職種の違う3人の女性が奮闘する姿を描いています。1人目はプロデューサー、2人目は監督、3人目はアニメーター(原画を描く仕事)の女性をメインに話が進んでいきますが、所々登場人物同士につながりがあったり、同じプロジェクトで協力したりします。
 筆者が一番魅力だと思うのは、心理描写です。『ハケンアニメ!』の登場人物たちは、皆アニメ愛で溢れています。しかし、アニメ業界に入ったきっかけや、仕事をする中で抱えるものはそれぞれ違います。一人ひとりのアニメや世の中に対する「叫び」が強く胸に響いて、今でも自分の中に残っています。社会人の方は、仕事をする中で同じような状況があって共感できる部分があると思いますし、大学生の方にも、仕事を知るという意味でおすすめです。

 

『十二人の死にたい子どもたち』

十二人の死にたい子どもたち (文春e-book)

 2冊目は、冲方丁さんの『十二人の死にたい子どもたち』です。自殺願望のある少年少女たちが、あるサイトを介して廃病院に集い、集団自殺を図ろうとします。集まった会場で正体不明の「十三人目」を発見し、この不可解な事態の真相を暴こうとする中で、自分たちの人生に向き合う話です。
 少年少女が主な登場人物ではありますが、作中の推理パートやトリックは読み応えがあります。登場人物が皆個性的で、彼らのキャラクターや会話も魅力の1つです。若い彼らにもそれぞれ抱えているものがあるんだと思うと、自分の人生を見つめなおすきっかけになりました。語り部は第三者視点で、焦点が当たる人物が次々に変わります。

 

『きみはぼくの宝物 史上最悪の夏休み』

きみはぼくの宝物 史上最悪の夏休み (幻冬舎文庫)

 3冊目は、木下半太さんの『きみはぼくの宝物 史上最悪の夏休み』です。小学5年生の主人公が、元冒険家で破天荒な父に巻き込まれてスリル満点な夏休みを過ごす物語です。
 普段は仕事もせずにふらふらしている自由人の父ですが、冒険の最中に培ったサバイバル技術や、教訓といえる名言を言ったりと魅力的な一面もあり、主人公はひそかに尊敬しています。

また、一緒に冒険する2人の友人もでこぼこコンビといった感じで面白いです。その他にも、義理の母や初恋の相手の女の子など、強烈なキャラクターに振り回される主人公に同情してしまいます。しかし、最終的に自分で道を切り開いていく姿は応援したくなります。


 いかがでしたか?1つでも興味がもてる本があれば幸いです。

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