歴史
抱腹絶倒で大笑いというわけではないけれど、スパイスがピリっと効いた知的なユーモアを楽しむことができるのも海外小説の魅力。笑いのツボは各国によって異なりますが、風刺画でみられるような皮肉な笑いも慣れてくると面白く感じます。そんなブラックユー…
文系の人間からすると、光線が降り注ぐようなぱっとしたひらめきや、ロジカルに展開する理系脳の働きは羨ましくもあり、答えが一つきりというはっきりとした美しさに憧れを抱いてしまいます。なかでも、数字という一見無意味に見えるような無機質な記号の羅…
派手で自由。ふざけて、はじける大人の姿。お笑い芸人やバブルソングの再ブーム、バブルメイクが若い女性の間で流行しています。小説の中でもバブルのスピード感や刺激を求めている方へおすすめの本を紹介いたします。 晴れた日には鏡を忘れて 晴れた日には…
高度経済成長、東京オリンピック。海外旅行が自由化され、海外への関心が大きく広がった夢溢れる時代。カラーテレビが普及し、生活がどんどん近代化されていく一方、システムに飲み込まれていく人間性や精神的喪失感は現代とも通じるところがあります。そん…
生きているとキレイごとばかりではすまされず、病や死、天災、大切な人との別れなど、どうしても理不尽なことが襲い掛かってきます。人間は生きていく上で、生存意味を求めがちですが、そもそも生きていること自体に意味はないという考え方が実存主義の考え…
中世ヨーロッパで誕生した騎士物語。騎士の旅、生活に苦しむ庶民のためにドラゴンや巨人を倒す冒険、美しい貴婦人との恋愛、王となるストーリーは、現代のファンタジーやSF映画、ハリウッド映画にも大きな影響を与えています。ファンタジーやロマンスが大好…
時代を超えて愛されているアーティストといえばビートルズ。シンプルなメロディで人々を惹きつける温かい音楽。一大ブームメントを巻き起こしました。人気絶頂の頃を知らない方も、英語の授業で取り上げらたり、映画やCMで曲が使われていたりと、知らない人…
独裁者として有名なヒトラー。 演説の名言、多くの予言も残しており、現代において重要な人物です。 もともと、ユダヤ人虐殺などドイツ暗黒の歴史として語られることが多いですが、そのヒトラーは国民投票によって国民が選んだ政治家でした。第一次大戦後、…
荒れ狂う海、たくましい男たち、宴と冒険。漫画「ワンピース」や映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の人気から海賊ブームが起きています。自由で荒くれ、ロマンある冒険譚と息をのむ迫力を小説でも味わってみませんか?海賊が登場するわくわくする小説を…
最近、ミュージカル映画もたくさん制作されていることから、劇中で感情高らかに歌って踊るというエンターテイメントとしてのミュージカルに興味がある方、増えているのではないでしょうか?原作には歌や踊りはありませんが、原作なりの魅力がたくさんつまっ…
古来、人間の乗り物として活躍してきた馬。その美しさや力強さから家畜としての存在以上に愛着がある人が多い動物です。そんな馬について書かれた物語をご紹介します。 『北の馬と南の馬』 北の馬と南の馬 著・前川貴行表紙をひらくと、広い緑の草原のあちこ…
定番の三角、長方形、ロールの形。外側のパンはふわふわ?噛み応えのあるバゲッド?具材は定番のタマゴ、野菜?それともフルーツ?切ったときの断面の美しさ、食べやすく満腹になるサンドウィッチ。そんなサンドウィッチの魅力がいっぱいつまった本を紹介い…
今や世界中で大ブームのお寿司。手軽につまめてヘルシー、旬の食材を使うこと、様々なアレンジがきくことで世界各国で愛されています。まさに世界に誇れる和食の代表、お寿司。今回はお寿司がテーマの本を紹介いたします。 「握る男」 握る男 (角川文庫) (角…
美術館にいけば、常になにか常設展というものはやっています。でも普段、そういうところに縁のない人は知り合いにチケットでももらわない限り足を運ぶことはないですよね。そんな人のために、うーんおもしろいと言わせる本を紹介します。 『ロベール・クート…
卒業旅行のシーズンになると滅多にいけない海外旅行の計画を立てる大学生は多いでしょう。もちろん日本国内にだって、まだまだ知らないところは多いのですが時間に余裕があるうちに海外に見聞をひろめることはいいことです。その際にもしかしたら参考になる…
あなたにとって、おばあちゃんってどんな存在でしたか?優しくて、無条件に包み込んでくれて…などのイメージですよね。でも、ちょっとおてんばで可愛い、変わり種のおばあちゃんのお話も楽しいですよ。 『おばあさんのひこうき』 おばあさんのひこうき (創作…
人は見聞を広めて広い世界を知っているようでいて意外に狭い範囲で生きているものです。そんな凝り固まった世界観を変えてみたいと思ったときにオススメの本を3冊紹介します。 『ギリシア神話小辞典』 ギリシア神話小事典 (現代教養文庫 1000) 著・バーナー…
自分の欲望のために生きるというのは単純で分かりやすい生き方です。でもそれで最期に満足するのでしょうか。誰か他人のためにと公言しないまでも、自分の信念のために人生を捧げた人というのは神々しいまでに輝いています。そんな生き方のヒントになる本を…
普段、自分の興味の範囲外のことに触れてみると、脳の活性化につながるそうですよ。そんなやわらか思考を育てるのに役立ちそうな本を紹介します。 『新選組血風録』 新選組血風録 (角川文庫) 著・司馬遼太郎幕末の混乱のなかで治安維持の任務を遂行した有名…
普通に生きていても何かしら悩みからは自由になれない時代です。そんなときに何か生きる指針のようなものがほしい、そう思ったことはありませんか。こんな人生もあるんだなと自分にあてはめてみることもできる3冊をご紹介します。 『堕落論』 堕落論 (角川…
練り上げられた設定、緻密な描写、のめり込める要素が盛りだくさんのファンタジー時代小説は、大人も子供も楽しめること請け合い! 全てを忘れて空想世界に入り込める、そんなファンタジー時代小説をご紹介します。 燦〈1〉風の刃 燦〈1〉風の刃 (文春文庫) …
今回私がオススメする本は文春新書より出版されているイスラーム国の衝撃です。 既に4年ほど前の本であり、若干古い情報ですが、現在社会において圧倒的な影響を誇る悪魔のような組織であるイスラーム国についてわかりやすく説明されています。 大学生や社会…
今回私がおすすめする本は河出書房から出版されている、マスードの戦いです。マスードという名前を聞いてもいまいちピンとこない人が多いかもしれません。 しかし、彼は紛れもない歴史に名を残すほどの英雄なのです。この本は2001年の彼の死の直後に出版…
暗号解読 上巻・下巻 著者:サイモン シン(サイエンスライター) 訳者:青木 薫 どういう本か 本書はケンブリッジ大学で物理学の博士号を取得しているサイエンスライターであるサイモン シンの著作です。 同氏は大学院卒業後、ジュネーブの研究所で勤務し、英…
大学生や社会人だけでなくすべての日本人におすすめする本は「坂の上の雲」です。全部で8冊もあるので、その存在を知っていても、知人におすすめされていても中々手に取らなかった本ではあります。 でも一度は読んでおきたいと思って実は昨年やっと長年読も…
『世界一のトイレ ウォシュレット開発物語』 世界一のトイレ ウォシュレット開発物語 (朝日新書) 林良祐 今、社会人として活躍している方達は仕事に燃えているでしょうか?また、社会人を目の前にした大学生のみんなは将来への希望に満ち溢れているでしょう…
『IT時代の震災と核被害』 IT時代の震災と核被害 (インプレス選書) 宮台真司 本書はグーグルの72時間という巻頭ドキュメントから始まっています 。Google は3月11日、地震発生からわずか1時間46分という驚くべき速さで、日本語版の安否情報確認ツール「パー…
「いつも同じジャンルのものばかり…」「読み応えがある本が読みたい!」話題の本を読むのもいいですが、たまには別のジャンルにもチャレンジしてみたいと思うことはありませんか。「歴史小説」というと、どうしても堅苦しいイメージがありますよね?今回は歴…
『戦艦大和講義』 戦艦大和講義: 私たちにとって太平洋戦争とは何か 一ノ瀬俊也 この本は現在の若者にも非常に読みやすい構成になっています。『戦艦大和』と『宇宙戦艦ヤマト』、『ゴジラ』『沈黙の艦隊』そして『艦隊これくしょん』の関係性から戦後を読み…
『敗戦真相記』 敗戦真相記 永野譲 この本は、何と昭和20年に原爆の直撃を食らった廃墟広島で行われた公演の記録なのです。ジャーナリストの間では有名な本だったのですが、近年になって復刻されたものなのです。中身は100ページと短い文章で、しかし語り言…